相変わらず思い付いたまま、つれづれに書いたブログです。
4冊目になりました、気軽に読んでくだされば幸いです。
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てぬぐいコンペの作品が染まりました!
2009/11/06

 「第一回、ココロヤ☆桃葉の着物日和」コラボ企画「てぬぐいコンペ」のてぬぐいが上がりました!

桃葉さんのページはこちら→http://yaplog.jp/momoha611/

粉浜のこころや&通販(メール便、郵送も承っております!)
そして桃葉さんが少々預かって下さっています。
そして道頓堀の「いちびり庵」さんの出品は11/11日の予定です。
皆様どうぞよろしくお願いいたします!!!

かわいい。
パッケージしながら目尻が下がりっぱなしでした。
元々下がった目尻なんですが、下がりすぎて目が縦になったくらいです。

  


速報!
2009/11/03

 ま、そんな大した事じゃないのですが。。。。。


半天出ました!

寒いので。。。。

軽くて暖かです。

手前味噌ですが、呉服屋の良心の一つだと思います。
九州で作っている国産品です、綿の入れ方に一工夫。
一点一点心を込めて作っています。
デフレの昨今、ホームセンター等で海外縫製の物が980円で出ていたりしますが、フワフワ感が違います。
価格は3,150円です、サービス品です。

日用品でもあり、製造元、問屋、小売屋、利益を少しずつにしての特価品です。お値打ちですよ!
生地、縫製もしっかりしています。
春が来て、しまう前に、ネットに入れて『手洗いモード』で洗濯機に放り込んで、形を整えて干せば綺麗になります。
数年はお召し頂けます。

暖房いらずです。
はんてんでエコです。

  


雁のたより
2009/11/02

 雁のたよりという、上方のお芝居があります。
上方役者の風を魅せるだけの、物語としては何の内容もない、ごくバカバカしい、なのに何とも云えない魅力のある大好きな芝居の一つです。

今は、ガンジロハンの藤十郎さんしかやらはりません。
昔は二代目の延若さんが当たり役で、こぼれるような濃厚な色気をまき散らすように演じておられたとか。。。。。

主役の三二五六七(さんにごろしち)が花道の出
延若さんなら『重ね井筒はエ、アリャサ、あれは河内屋の紋どころ、延若サササの延若さん、サッサー』
と役者さんの定紋と名前を連呼する下座音楽に乗って、踊るように出て来られます。
スッキリ粋が身上の江戸歌舞伎とは対極の、もっさりした、まったりした、上方色満載のシーンです。

昨日、お世話になっている笑福亭の鶴二さんの独演会に行きました。
二席目「天狗裁き」の出囃子が、その「雁のたより」のアレンジで、
「五枚笹はエ、アリャサ、あれは笑福亭の紋所、鶴二サササの鶴二さんサッサー」でした。
びっくりしました、まさかこんなところで聞けるとは!

橘色の格子の柄の綸子に、海老茶の市松の紋意匠縮緬の紋付、エンジの羽織紐という華やかな姿に、はんなりした風が、この唄に良く合って、大阪の香りを馥郁とさせて出て来られました。

ゾクゾクしましたねぇ。

たまさん「いらち俥」
遊喬さん「胴切」
シンデレラエキスプレスさん
鶴二さんは「米揚笊」「天狗裁」「くさめ講釈」
お囃子は、和女さんに早川久子さん、福矢さん、呂竹さん、壱之輔さん。

「くっしゃみ講釈」唐辛子をくべて煙を吸わせてくしゃみをさせ、講釈師に仇討ちをすると云う、おなじみの噺。
以前バンコックに行った時に、食堂の前で辛い料理を炒めている煙を吸った瞬間、くしゃみが止まらなくなりました。
「あれホンマやったんや」と納得。

  


染工場の
2009/10/25

 金曜日に開催した、染工場レポートはしばしお待ちを。

で、これは(写真)工場内のホーロー看板。

ごもっとも。。。。。

これ、大事やなぁと。
「買う身」ってのは直接的ですけれど。

慣れが出ると、ついつい独りよがりになったりするんです。
「人間の最大の罪は鈍感」とも云うそうですね。
ヒヤリ、ハットが続くと大事故に繋がるとも。

この手のことわざは枚挙にいとまがないくらいありますもんね。
それだけ忘れ易いんでしょうね。

ウチにも貼っとかなきゃ「相手の気持ちになって商いをしましょう」

  


男はつらいよ
2009/10/19

 今、少しだけ「男はつらいよ」にハマっています。
このあいだは「浪花の恋の寅次郎(1981年)」を観ました、新世界を舞台に六代目松鶴師匠と、かしまし娘師匠連がご出演、ま、これを観たかったわけです。
ヒロインは松坂慶子。
僕が子供の頃の新世界の景色と、今のように観光地化される前の新世界の空気が懐かしかったです。

で、昨日は「寅次郎夕焼け小焼け(1975年)」

「とらや」に久々に帰って来た寅次郎が満男 の小学校入学祝いの席上、また内輪喧嘩をして家を飛び出す。駅前の焼き鳥屋で飲んでいたら見窄らしい老人(宇野重吉)が無銭飲食を店員にとがめられるのを見た。かわいそうに思って支払いを肩代わりして家につれて帰る。 「とらや」に一晩泊まり、宿屋と間違えた老人は、おいちゃん、おばちゃんたちに横柄な態度を取り顰蹙を買う。家族に苦情を言われた寅次郎に説教された老人は、「お詫びだ」といわれて紙に筆で落書きしたものを渡された。 老人に「持ってけば、いくらかになるから・・」と指定された古本屋に出かけ、半信半疑でその紙切れを店の主人(大滝秀治)に見てもらった所「7万円で譲って欲しい」と言われ、腰を抜かす。実はこの老人こそ、日本画壇を代表する池ノ内青観画伯だったのだ。間もなくとらやの連中と一悶着起こして旅に出た寅次郎は、播州野で池ノ内画伯と再会する。そして、画伯に請われる形で、ある宴席で杯を傾けた寅次郎は、そこで、「ぼたん」という名の美しい芸者(太地喜和子)に出会った。後日、上京してとらやを訪れたぼたんは、悪い男に200万円を騙し取られたことを寅次郎に告白する。義侠心に燃えた寅次郎が立ち上がるのだが・・・。

出演は、いつものメンバーに、太地喜和子、宇野重吉、佐野浅夫、大滝秀治、寺尾聰、そして岡田嘉子。
太地喜和子の華、宇野重吉さんの軽妙で枯れた渋い演技.

そして何より岡田嘉子さん、すごいですねぇ、宇野重吉さん演じる老画伯の昔の彼女(お花の先生)という役どころで、これといった仕どころのない、まぁ観る側に対する御馳走役みたいなものでしょうけれど、あの方の私生活でとてつもなく重いものを背負って来られた重みというか、そんなものが画面から美しさの中に滲み出てて、食いつくように観てしまいました。
またお召しの着物が素晴らしい、観る限り、藍の本結城に弁慶格子の染帯、それがしっくりと身に付かれて素敵な事!
その奔放な人生から、賛否両論あるお方だとはお聞きしますが、僕の年齢からは想像もつかない波乱を生きられて、まるで小説のようで驚くばかり。
きっと僕なんて、あのくらいの年になってもあんな風格は出ないでしょう、文章力がなくてうまく表現出来ないのがもどかしいけれど、岡田嘉子さんだけでなく、宇野重吉さんしかり、寅さんシリーズの「あじさいの唄」にご出演で僕の大大大好きな十三代目の片岡仁左衛門さん、あの世代の方々って役者さんにしても、とてつもない方が多いですねぇ。

  


呉味の市
2009/10/16

 高島屋の呉服売出会「呉味の市」に初日のおととい、リサーチに行きました。
うちのお客さんを二組程見てしまい、すこし凹みました。

特価品コーナーで、70年代に流行したけれども、今は需要がなくて織っていない二重紗の雨コート地を発見しました、紗の羽尺なんですが表が黒で裏が赤になっています、邪道なんですが、男でも夏羽織にすると、赤がチラチラ見えて粋なんですよね。

何回もリサーチには来てるのに、こんな珍品は初めてで、安かったし、買ってしまいました。

ついつい興奮してしまい、目付きや手付きで同業者だとバレてしまいましたが、店員さんがフレンドリーな方で、しばし和装業界ついて話しました。

最近、某デパートさんが値打品を結構出されるので、負けてられません!って言うてはりました。
どこも大変なんですよね。

品物は、いずれどなたさんかに譲りますが、しばしコレクションとして楽しみます。

昨日も見に行きましたが、値打品はキレイになくなってました、みなさん良ぅ知ってはりますね。
と言うか業者が見にくるとの噂です、確かにスカも入っているし、ある程度商品知識がないと、見分けるのは難しいかも。

僕が呉服屋だとバレた瞬間、周囲のオバチャン方に「兄ちゃん値打品教えてや」とか「これどない思わはる?」って聞かれて困りました。
スカを掴んでるオバチャンもおらはりましたけど、やめときなはれとは言えませんやん、営業妨害。

さすがに逸品が超格安で出回るって事はないようですね。
でも珍品の類いはごくまれに出ていますね。
20年ぐらい前は和装の生産量が半端じゃなくて、様々な技法のものが出ていて、今は生産していないけれど今よりも斬新なものがありました、どこかで眠っていた(廃業した小売屋さんや織屋さん染屋さん)それらがヒョイっと出てくることがあって、回り廻ってウチら専門店や百貨店に並ぶ事があります。

今回手に入れた雨コート地もその一つでしょう、一般的にはそぅ売れるものでもありませんから安かったんでしょうけれど、珍しいモノ好きなんですよね、僕。

あ、宣伝ではありませんよ、同じ位の価格ならココロヤにもあります!あそこで見たあんなのない?って聞いて下さい、なんぼでもお値打ちでご用意しますので、キモノはココロヤで買って下さいね。

  


別誂えの御羽織
2009/10/8

 以前、雑記に書かせて頂いた「別誂えの御羽織」
とある京の大きな作家さんが製作して下さる事になり、なおかつ「通って出来上がるまでの工程を勉強しなさい」との有り難いお言葉を頂きまして、京へ通い友禅の色々を勉強させて頂く事が出来ました。

僕ら小売り商人でも、やっぱり製作現場の事は知ってんならんと思います、まだまだ修行途中で知識は中途半端ですが、日々精進して色んな事を覚えていきたいんです。
そやないとお客さんに良いものを提案できませんしね。
値段が張るものも値打ち品もそれぞれを生かして提供したいじゃないですか、それぞれの商品知識をしっかりと頭に入れてないとアカンと僕は思いますし、先輩方にそう教えられました。
だから今回の事は本当に有り難かったです。

任せてくれはるご注文頂いたお客様、作ってくれはる職人さん、皆さんのお力添えがあって良い作品が上がりました。
只今、一流のお針さんの手で縫製されています。

生地を寸法にあわせてする、墨打ち。
染める前の地入れ、薬品の調合の秘訣。
染料の調合と色の見方。
堰き出しをして柄を染めるまでの工程。
蒸し、巾だし。
出来上がった時に、着姿が美しく見える柄ゆきのコツ。
お顔を引き立てる、柄ゆき、目線。
事細やかに教えて下さいました。
「一回言うた事はわすれぬように、そしたら次に生かせます」先生の言葉を受け止めて、中々その通りには行きませんけれど、がんばらないと。

  


正覚寺寄席
2009/10/04

 第一回「正覚寺寄席」が本日賑々しく開催されました。
以前は江戸堀にあったそうですが、ご本堂ぐち移転され今は東粉浜におられます。
桃山風の欄間彫刻が古刹の貫禄を感じる、それは立派なお寺です。

開口一番は、入門まもなくの初々しい笑福亭飛梅さんで「東の旅」
そして笑福亭呂竹さんの「初天神」
おなじみ笑福亭鶴二さんの「稽古屋」
長唄の越後獅子やら何やらお囃子が盛りだくさんの、はんなり華やかな一席でした。
中入後
桂福矢さんの「牛ほめ」
トリは鶴二さんの「くっしゃみ講釈」
お三味線は早川久子さん

たっぷりの楽しい会でした、ご本堂の雰囲気もごちそうの一つですね。

写真はほやほやの飛梅さん。
これから長い長い芸道修行の旅に出られるんですね。
十年、二十年、三十年。。。。。
日々変わって行かれる姿を応援するのも、伝統芸能の楽しみの一つだと思います。
この写真は携帯で撮ったのですが、あとで飛梅さんにもお送りしました。

厚かましくも打ち上げに参加させて頂きました。
ご住職や奥様のお人柄でそりゃあ盛り上がった打ち上げになりました。
僕もエライ頂いてしもうて。。。。。
お恥ずかしい、遠慮っちゅうもんを知りませんねん、ホンマにお酒になると口がいじましいて我ながら嫌になります。
でも漬かる位頂いたのに、全く二日酔いもなし。
上等のお酒、楽しい雰囲気、それが良かったんだと思います、えらいもんです。

  


お朔日詣り
2009/10/2

 月初恒例のお朔日詣り。
住吉っさんの反橋(たいこばし)がご遷宮の一環として架け替え中です。

こんな景色は中々見れません。
渡り初めは十二月の初旬、三代揃った御夫婦を先頭に賑々しく行われるそうです。
親子孫三代六人、直系の御夫婦、おめでたいですねぇ。

  


神無月
2009/10/01

 早いです。
光陰矢の如し。

美大時代からの親友でタスハナhttp://www.tasuhana.com/の野村夫妻の果稟ちゃんの七五三の着物を調製しました。
着物は初着を仕立て直して、被布とこっぽりを合わせました。

可愛いです。。。。。。
手前味噌ですが、ホントに可愛いです。
七五三のお詣りは来月ですが、記念撮影を前倒しでされたのを、頂きました。
タスハナさんのご了解を得てUP。

今はレンタルが主流ですが、手間はかかりますけれど、実は買っても大差ありません。
お宮詣で初着を購入しておけば、初節句や、お正月、三歳の七五三のお詣りに活躍します。
三歳の時は被布をプラス。
むしろレンタルでその都度借りるよりも、経済的です。
そしてなにより百聞は一見にしかず。
こんな合わせ方のレンタル屋さんはない筈です(自画自賛)
呉服専門店の意地って云えば大層ですが。。。。。

身上げ、手入れ、そんなのもお任せ下さい。
言わば専属の衣裳掛みたいなものでしょうか。
ココロヤは、皆様にそういうスタンスで接せさせて頂ければなぁと思っています。

  


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