相変わらず思い付いたまま、つれづれに書いたブログです。
4冊目になりました、気軽に読んでくだされば幸いです。
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突然ですが
2010/01/11

 思い立って、新しいブログを立ち上げました

「本つれづれ雑記」容量がいっぱいになってきたのと、このシステムがちょっと古くなってきたのと。。。。色々考えた末
新しくしました

「こころや日記」
http://cocoroya5.blog117.fc2.com/

これからも引き続きご贔屓の程、宜しくお願い致します。

  


伊勢参宮
2010/01/08

 昨日、伊勢なる神宮へお詣り致しました。
外宮より内宮を参拝し、二見浦を巡りました。
御遷宮に際し些少ながら御奉賛をさせて頂き、畏れ多くも御垣内参拝をさせて頂きました。

御垣内参拝は当然ドレスコードがあり、礼装もしくは略礼装とされています。
女性であれば、色無地に一つ紋や訪問着、留袖。
男性は羽織に袴です。
洋装の場合は男女共スーツ以上になるのでしょうか。

ですので当日は、利休鼠の紋織お召しの袴に、袴より少し薄色の共色お召しの着物、黒の紬の相良刺繍の一つ紋付の羽織、グレーの下着に濃淡の長襦袢、下着と共生地の襟巻に紬の角袖、畳表の雪駄を着用しました。

お祓いを受け、御垣内へ。

「何事のおはしますをば知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」

西行ではありませんが、清浄な神域に身が引き締まります。

心から有り難い気持ちになりました。

。。。。。。

難しい文章を書いていると、どうも頭が混乱しますね。

僕のような不信心ものは、所詮「苦しい時の神頼み」のようなものですし。
どうも物見遊山の気が強くて、まるで「膝栗毛」の弥次郎兵衛、喜多八です。
お詣りを済ませたら、伊勢の新鮮な海産物で一杯もええなぁ、てこね寿司で一杯もええなぁ、伊勢うどんも捨てがたい、〆はやっぱり搗きたてのやらこいやらこい赤福やなぁなどと、そんな事ばっかり考えていました。

で、結局。

伊勢へ向かう車中、大阪寿司でワンカップ

おかげ横丁の伊勢うどんで燗酒。

大阪に戻って、一芳亭のシュウマイと酢豚と八宝菜と焼豚と唐揚でビールと冷や酒。

あぁ美味しい。

ちなみに赤福では赤福ぜんざいを頂きました。
かなり甘めでしたが、大粒の小豆を丁寧にふっくらと炊いてありました、久しぶりにキッチリ作ったおぜんざいで感激。

甘いのも好きです。

あ、ちなみにおうどんも蕎麦も、どうもコシが命の昨今、無粋かも知れませんが、「ちく満」の蕎麦しかり、伊勢うどんしかり『ぬくうて』『やらこい』のが何とも好きです。

それと、今年はブログをいっぱい書くぞ!と決心したものの、素敵な物を目の前にした時に、つい我を忘れてしまい、写メを撮るのを忘れてしまいます。
結局撮ったのは、『伊勢うどん』と『夫婦岩』だけでした。

まだまだですね。

  


縁起物
2010/01/05

 3日4日と連休を頂きました。
やっぱり連休ってゆっくりできますね。
3日は寝正月、4日は墓参をして三輪さんにお詣りに行きました。
御馳走も頂きました、お酒もたくさん頂きました。
お正月気分を満喫。
お正月は明るい時分から呑んでも、後ろめたさがないので素敵です!

写真はこころや吉例の正月飾りです。
・門幕を張って、中央に注連縄。
・住吉っさんから頂戴した稲蓬莱を新しく。
・同じく住吉踊の麦わら細工を新しく。
・家内喜多留(柳樽)。一昔前の暴走族のような漢字の羅列ですが、家の内に喜びが多く留まる縁起かつぎです。
・餅花。ほんものの紅白のお餅を柳の枝に結わえます、豊穣の神様へのお供えです。
・お鏡さん。

これらを店内の要所要所に十五日まで飾ります。

揃えるのは、なかなか物入りなんですけれど、おめでたい縁起物なので事業仕分けの対象にするわけにも行きません。
やっぱりキッショのものですから、そこをケチったらケチな一年間になりそうな気がして。。。。。

十日にはこれに戎っさんの笹吉兆が入ります。

緋毛氈に新たかなお飾り。
これだけしたら商売繁昌間違いない!はずですが現実は厳しく、結局は努力次第なのもわかっているのですが、何だか気持ちが清々しくなって気持ちがいいですし、文楽座でも道頓堀の芝居でも、お正月らしい飾りがしてあると、やっぱり僕は心が浮き立つんですよね、もちろんうちはそんな大店ではありませんけれども、こういう節目は大切にしたいなぁと。

  


新春二日目です
2010/01/02

 初夢は毎年見れません。
大晦日に夜更かしをするのと、元日にしこたま呑むのとで、気絶したように眠ってしまうからです。
一度でイイから「一富士二鷹三茄子」のような、縁起の良い夢を見てみたいものです。

縁起と云えば、写真は当店の注連縄です。
どうしたことか、毎年これがいくら修正しようと右肩下がりになってしまうのです、原因がわかりません。
商いをしているのに、右肩下がりなんてゲンが悪いので、せめて水平、うまくいけば右肩上がりになればと、頑張るのですが、結果はこう(写真)
ま、どうでもイイ事なんですが。

元旦の二日間は袴を着用しました。
袴を付けると気分があらたまりますね。
肌着以外は祖父と父とお客様のお下がりです。
和装は長い年月着れるので、本当に値打ちがあると思います。
耐用年数を考えると、洋服より間違いなく安いですね。

・金茶色のカルタ柄を小紋散らしにしたポリエステルの長襦袢(父のもの20年物)
・ベージュの一越縮緬に焦茶の細かい斜め格子を配した小紋、これは女性のお客様からの頂き物です、着物の下に重ねる下着に仕立て直しました。
・米沢の砂色の紬(父のもの35年物)
・焦茶の馬乗り袴(父のもの35年物)
・共色の足袋(僕)
・そして50年物のニシキヘビの草履です。
祖父が巳年だった事からニシキヘビで誂えたそうで、革が良いのと、土台がしっかりしているのとで、僕の代になってからもかなり履いていますが、まだまだ現役です、革がアメ色になって何とも云えない風合いになっています。

それぞれメンテナンスは必要ですが、それもまた愛着につながったりしますね。
紬の風合いの柔らかさ、帯をキュッと締めた時の気持ちの良さはまた格別。

今年もたくさん着物を着ます。
道楽ではありませんよ、修行です修行。。。。。

明日と明後日はお休みを頂きます。
五日からは通常営業になります。
どうぞよろしくお願い致します。

  


謹賀新年
2010/01/01

 皆様、新年明けましておめでとうございます。
旧年中のご贔屓に御厚謝申し上げます。
本年も相変わらぬお付き合いを、何卒宜しくお願い申し上げます。

新年は住吉っさんで迎えました。
神主さんの粋な計らいでカウントダウンがあって、盛り上がりました。
そしてえらい人。

商店街は参詣の方々で賑やかです、家族連れや、親子三代でお詣りに向かう方々も多いですね。
普段と違った雰囲気で、お正月やなぁとしみじみ。

元旦の第一食はお雑煮を頂きました。
我が家は大和雑煮です。
大阪でずうっと商いをしていますが、本家は大和なのでウチは大和雑煮です。
白味噌仕立ては京大阪と同じですが、具は、焼豆腐、細大根、金時人参、小芋、焼いた丸餅です。
横に添えてあるのは、お砂糖の入ったきな粉です。
お餅をこれで頂きます。
皆さん不思議がられます。

縁起の良い住吉っさんが下さった神酒をお屠蘇にしました。
で、お雑煮で一杯。
サゴシのキズシで一杯、紅白なますでまた一杯。

夜はおせちでチビチビ行く予定です。
おせちって本当に良いアテになりますよね。
お酒が進んで仕方がありません。


  


顔見世
2009/12/28

 京の顔見世の一等席にお誘い頂いたのですが、どうしても都合が付かず涙を飲みました。
で、昨日顔見世の「封印切」を中継していたので観ました。

藤十郎さんの忠兵衛、仁左衛門さんの八右衛門、梅川は秀太郎さん、おえんは玉三郎さん、治右衛門さんは左團治さんの大顔合わせ。

仁左衛門さんのハッチェモンさん、何て贅沢なんでしょう!
藤十郎さん仁左衛門さん秀太郎さんが揃えば、上方の風情が濃厚で、観つつニヤニヤ。

ハッチェモンさんの出のお囃子は、上方唄の「嫌と飛びのくのを、無理にとっつらまえて、入れてなかせ〜るキリ〜ギリ〜ス」

この意味深な唄が好きで、聞いているだけでウキウキします。
こういう大人な上方の芝居に憧れますねぇ。

来年も色んなお芝居を観、浄瑠璃を聞き、噺を楽しんで、着物の修行の糧にして行ければなぁと思います。
もちろん本業はもっともっと精進して、皆さんとの出会いを大切に、そして喜んで頂けるように努力しなければと思います。

僕なんて修行途中の身ですし、皆さんにご迷惑をお掛けする事も多々あります、それでも暖かく応援して下さる方々のお蔭で、何とか一年を終える事が出来ました。
今年より来年、来年より再来年、牛の歩みどころか、亀やデンデン虫の歩みでしか進めて行けないかもわかりませんが、少しづつでも進化して行けるように心がけます。

今年も本当にお世話になりました。
心より御礼申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。

それでは、今年はこれにて!
僕は、ホームページの更新と、帳面の〆と、年賀状と、大掃除、今さらながらこれからやります。。。。。。

あ、3日と4日以外は営業しております。
大晦日も、元日も、二日もやっておりますので、もし住吉っさんに御参詣をされたり、お近くにお越しの節は屠蘇酒をお付き合いくださいませ。


  


読書
2009/12/08

 読書が好きです。
新聞を隅から隅まで読むのも好きです。

読むものは結構偏っています。
司馬遼太郎さんや池波正太郎さんなんかを読みます。
ほとんど読みましたが、繰り返し繰り返し読みます。

歌舞伎や文楽、落語の芸談を読むのも好きです。
ふらりと古書店に入って、大阪の古い役者さんや芸人さんの、そういう本を見つけては、懐具合と相談しながら、求めます。
僕の宝物は「延若藝談」「梅玉藝談」「十一代目片岡仁左衛門」「一方の花」「鴈治郎を偲ぶ」「吉田文五郎藝談」です。

藝談の中には、その時々の華やかな大阪が活写されています。
今は風俗街になりつつあるミナミの、そうではなかった時代の風景が描かれています。
昔と今を重ね合わせ、頭の中で道を辿りながら、あそこがああやったんや、などど想像しながら読み進めて行きます。

今、つれづれに読んでいるのが、池波正太郎さんの「散歩の時、何か食べたくなって」です。
各地の池波さんのお気に入りの食べ物屋さんがエッセイ形式で書かれています。
食べ物はもちろん、読んでいくとその頃の街の匂いが立ちこめてきて、なんとも良い気分になって行きます。

大阪も載っています。
「重亭」「たこ梅」「正弁丹吾亭」「大黒」「さの半」「みのや」「丸治」「樹の枝」「サンライズ」「友恵堂」などが書かれていました。

「重亭」「たこ梅」「正弁丹吾亭」「大黒」は今も頑張ってはりますが、「さの半」はやめはったし(道頓堀の美味しい美味しい蒲鉾屋さんでした)あとのお店はどこかに移転しはったんでしょうか?僕が知らないだけで、やってはるのでしょうか?

大阪は入れ替わりが激しいような気がします。。。。。

「樹の枝」という立呑みの焼鳥屋台が法善寺のはずれにあったそうです。何か云えば取って喰われそうな、つっけんどんで無愛想な老夫婦がやっておられたお店だそうで、でも美味しい焼鳥を目当てにお客さんが押し寄せたとか。

まぁいまだに多いですね、大阪にはこのタイプのお店が。
大阪と云う土地は、東京や京のシュッとした接客と違い、商いの街ゆえか愛想の良い(良く云えばフレンドリー、悪く云えばベタベタした)店が多いですが、対極に、こういうお店も結構ありますよね。
よその地区はどうなんでしょうか。

良くテレビで取材されている、船場の下着屋さん「見てるだけやったら帰って!」ってお店。
それが一種の名物みたいになって繁昌してはりますもんねぇ。
僕はようしませんけれども。。。大阪はどうしてそういうお店が受けるんでしょうか、面白いですね。

  


パン食
2009/12/05

 朝食はご飯党です。
近江は湖北の友人の前田壯一郎さん(http://tanbo.biz)の無農薬のお米を頂いています。
玄米で送ってもらって、炊く分だけ家庭用の精米機で精米して頂きます。
出たヌカはぬか床に入れます。
今の時期は寒いので、なかなか手間はかかりますけれど、旬の野菜を漬けて頂く美味しさは格別です。

そして何より、ごはんが美味しい。
漬物だけで二膳ほど。

ちなみに、こわめに炊いたご飯が好きです。

きょうは、珍しくパン食でした。
冷蔵庫に生ハムがあったので、パンにはさみました。
ハムだけだと、なにか足りないような気がしたのでピクルスでも入れたかったのですが、そんなハイカラなものは我が家にはないので、胡瓜の古漬を薄く細かく刻んだものを入れてみました。
仕上げに胡椒とマヨネーズ。
意外に美味しかったです。

そういえば、これも湖北の友人で清酒「七本鎗」(http://www.7yari.co.jp/)の蔵元の隣に、黄色いたくあんとマヨネーズを和えてコッペパンにはさんだパンが売っていて、いつだかテレビで紹介されてちょっとしたブームみたいです。

たくあんにマヨネーズがあるくらいなので、胡瓜の古漬をピクルス代わりに使ってもありですよねぇ。

たくあんのパン『サラダパン』
近江では昔から知られていたとか。。。。。
これです→http://tsuruyapan.cart.fc2.com/


  


十一月も
2009/11/29

 終わりですねぇ。。。。
早いもんです。
今、商店街は歳末大売り出しの真っ最中、中元大売り出しと並ぶメインイベントです。
定番のガラガラ抽籤をやっていて、お客様に好評です。
よろしければ、まだ一週間ほどやっていますので、どうぞふらりと遊びに来て下さいね!

話は変わって、こないだの「てぬぐいコンペ」の「ドクロレース」をデザインしてくださった方にプレゼントしたてぬぐいがこんなになりました。(下)

ご友人の可愛い小物屋さんの「空我(ソワレ)」http://soware.ocnk.net/さんが作って下さったとか。

可愛いですねぇ!

てぬぐいって本当に色んな使い方があるんやなぁと、しみじみ。
染めて良かった。。。。。

  


らくごぺら
2009/11/18

 昨日は所属する呉服組合毎年恒例の秋の観劇会

今年は太閤園で米団治さんの「らくごぺら」

開演前の食事会半ばで「お囃子教室」
米三さん、雀五郎さん、二乗さん、大川さん他

米朝師匠の出囃子に、おなじみ野崎、オクラホマミキサー
お客さんからリクエストを募って、文珍さん、ざこばさん、枝雀さんの出囃子

ユウレンのドロドロに波の音

面白いですねぇ
三味線が好きなので聞いているだけでウキウキします

食事会の後、落語会
二乗さん「子ほめ」
米団治さん「親子茶屋」
仲入
らくごぺら「カルメン」

仲入後サプライズ

米朝師匠が板付きで御出演、十分弱ほとんど息子さんが喋ってはって師匠はあまり喋らはりませんでした、でも神様みたいなもので、そこに座ったはるだけで有難かった。

すこしお元気がないように見えたのがちょっと寂しかったですが、ますますお元気になられて末永く上方の落語界を見守って頂きたいです。

お話が終わり、幕が閉まらないウチにスタスタと袖に入らはった「あっ!歩いたはる!」って客席のアチコチから。

思えば、上方四天王と呼ばれる皆さんをじかに見させてもらっています。
幸せなことです。

  


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