2007/12/16 着物の需要、特に普段着の需要が絶滅しつつあるので、その着物を織る工場もどんどん廃業しはります。 もちろん僕ら川下の普段着系呉服店も例外ではありません。。。寂しい業界です。
今年もまた一軒ウールの備後絣の織工場がやめはったそうです。 ウールだけじゃありませんよ、手拭いや浴衣を染める浪花本染の工場もサクサクと無くなっています。。。悪い話ばかし。
何とも可愛いんですよ、ウールの備後絣のきものって。 特に子供物がねぇ、見てたら思わずにやけてしまう程、雰囲気が可愛いんですよね。 暖かいのも良いところですしね。
忘れられているだけですから、同年代のお母さんに勧めれば、そりゃあユニクロのように安くて扱いやすいわけではありませんけれど、けっして高価なものでもないので、気に入って購入して下さいます。
何せ普段着として、ちょこっと外出着としてキモノを着る習慣がなくなってますからね、商品の流通量はどんどん少なくなっていますが、大事に大事にして行きたいものの一つです。 ウールってヒトコトでいっても、いろいろあるんですよ、書くと長くなってしまうから割愛しますけれど。
ウールの着物の産地はほかに、八王子や伊勢崎があり、それぞれの産地の技術の特色を生かし、今は本当に細々とごく基本的なアイテムを作っているだけですが、頑張っておられます。
ウールは天然素材特有の暖かさと風合いがあって、化繊とは違う良さと味があります。 手間はスーツと同じですからクリーニングさえすればOKですし、もっと見直されても良いんじゃないかなぁ、そう思います。
絹ものの、よそ行きばかりではツマラナイ、何気ない普段の生活にキモノがあるって素敵でしょ、ウールならそれが可能ですしね。
昨日は三十年程前のウールの反物の新品をいくらか手に入れました、三十年前といえばウールの着物の全盛期ですからね、柄や生地の申し分ないものです、稀少なものなので本当は大切にしまっておきたいくらいですが、値打ちをわかって下さる方なら、お嫁入りさせてもイイかなぁって思っています。
しょうざんのウールアンサンブル ダイドータカエイのウールアンサンブル 伊勢崎の手織り絣のウールアンサンブルです。
見てるだけで幸せ、うれしいな、うれしいなっ! 良いものを手に入れましたよ。 |