2007/06/01 今日は衣替えの日ですね。
着物の世界では単衣(ひとえ)の時期に入りました。 薄物でない、通年用の生地に裏地を付けないで仕立てたものをそう呼びます。
単衣の時期は、六月と九月の二ヶ月と言うのがしきたりですが、五月も二十日を過ぎ半袖が着たいような気候の時や、十月に入っても暑い日ってありますでしょ、そんな時は着ても良いと思います。
日本の実際の気候のうつろいは旧暦の方が忠実なので、旧暦で言えば今がちょうど菖浦の花咲く端午の節句あたりの初夏で、今の十月なら旧暦の九月なんですね、そんな事も参考にすればぐっと着用季節の範囲も広がってきますし、なにより近頃は気温も高めやし、もっと柔軟に単衣を着てもいいんじゃないかと思うんです。 古式にのっとった、芸事やお茶やお華などは襟を正してキッチリと決めて行くのが筋でしょうが、普段楽しむ分にはね、そんなシャッチョコ張らなくてもいいんじゃないかと。
あまりに着る時期が短いですもんね。ちなみに坂本龍馬は年中単衣だったとか。。。
季節のうつろいをさりげなく衣装に反映させるのって素敵ですね、。 生地は例えば塩澤紬などのシャリ感のあるものや、サクッとした紬なんて最高でしょうね、ウールも良いものがたくさんありますし、最近のポリエステルも本当に良く出来ていますよね、汗をかけばザブザブ洗えるのが何より気持ち良いですし。
明るい空に映えるような明るい色のものや、濃い色でも、柄のシンプルでスッキリとしたもの等、時節に向いて美しいと思います。
着物と帯はメリハリを効かせるのが僕は好きです。 季節向きなような気がするんです。 逆に渋く渋く決めたとしても、季節先取で帯や小物にさりげなく夏物を使うのも、大人な艶やかさがあって素敵やなぁと思ったりもします。
寒い時期の、ゆったりと衣を重ねた、ふっくらした合わせ方に対して、これからの日差しの強い時期は、軽やかにサッパリと着こなすのが、凛として見ていても気持ちがいいなぁと思うんです。
ン??てか僕、語ってますねぇ。 ま、たまにはこんなのも良いかなぁ。 今日は恒例、京へ上がって問屋巡り、さすがに素敵に着物を召してはる方もおらはったので、書きました。 |