思い付いたまま、つれづれに書いたブログ(ココログ)です。
何だかんだで3冊目になりました、気軽に読んでくだされば幸いです。
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おんなごろし
2007/07/19

 あぶらのじごくを、見ました。
はぁぁ凄かった。。。。。
道頓堀は松竹座の大歌舞伎夜の部の切『女殺油地獄』喰いいるように観て、瞼の裏にしっかりと焼き付けましたよ。

これで今月は昼の部と夜の部両方見て、海老蔵丈の油地獄も幕見で見、ぅーん幸せ。

長唄の大きい先生の息子先生や禄人先生や禄青さんが舞台に出ておられました、やっぱり雲の上の方々です、華やか。

  


悪徳商法
2007/07/16

 あぁ言うのて何て言うんでしたっけ?
キャッチセールス?

日貸しスペースとかを借りて、周辺の路上で、お年寄にチラシ配って「あそこへ行くと豪華な粗品上げる」と言うて、うまく店内に誘い込んで、入ったら最後、言葉巧みに、羽毛布団とかをベラボウな値段で売りつけるやつ。

キャッチセールス?ちゃうか。。。。

なんしか、それが斜め向かいの空き店舗を今日だけ借りて、おる。
ウチの前でチラシ配りよる、粗品は梅干しなんやそう。
向かいの漬物屋さんに、梅干し売ってるやないか!さすがに向かいのオバチャン「あっちいって!」て怒ってはった、当たり前や。

今もそこでは騙し作業が進んでる、どうか誰も騙されませぬように。

店の前でチラシ配られたら、お客様が逃げはるねん、イメージも悪いし、かなん。
今日は一日気分が悪いわ、もぅ。

写真はその現場。
すだれの中には、あわれにもひっかからはった、年輩の女性方が。
小悪人面で顔の荒れた男の大きな声と、所作が雑で目に険のある女の甲高い相槌がここまで聞こえる、くだらん事を何度も反復して言うてる、その度にネズミの鳴き声のような相槌、あれが作戦なんやろう。
どーでもエエもんを次から次プレゼントして、店内のカモ(おばぁちゃん方)のテンションを上げて行くように持っていってる、最後はわけのわからん健康グッズが登場。
見てるとそんなに引っかかってはらへんけど、一日一人騙せたら充分なんやろうなぁ。

チラシと梅干し配りが終わったら、敵ら、引っかけ役以外は、おもてで待機、目に力のない、気の弱い、でも虚勢を張っているような若いけれど、しなびた男性二人が、うつむいてひたすら携帯を眺めてる、顔もよぅ上げられへんような事、はなからせんかったらヨロシ。
店の名前が、株式会社ハピネスやて、みんな不幸になってるやないか!

  


松竹座
2007/07/14

 夜の部。

気になって、幕見席で海老藏丈の「女殺油地獄」を観ました、上方言葉やつっころばしの雰囲気は、生粋の江戸荒事役者には難しいんでしょう、でも果敢に挑戦する姿勢は爽やかですね、顔と姿はさすがに美しく、殺しの場の油まみれのさまなんて、色気ムンムン。
女性方がうっとりされるのも当然やと思いました。

と言うてたら、怪我をなされて休演やそう、油地獄の与兵衛の代演は何と仁左衛門丈!
もぅ二度と演じはらへんと思っていただけに、怪我の功名と云えば海老藏丈に失礼やけれど、見逃せません。
早速チケットを手配、より一層切符の入手が難しくなったのは皮肉な限り、九年前、江戸の歌舞伎座で演じて以来の仁左衛門丈の与兵衛、あの時も素敵やったけど、さて今回は。。。

大阪では何と二十歳での初演以来四十年ぶりのようですね。
「上方に孝夫あり」と言われるきっかけになった記念すべき作品だけに、あぁ何て楽しみなんでしょう!

知盛、右京、与兵衛と大役揃いの奮闘公演の観ですが丈にはくれぐれもお疲れが出ぬように祈るばかりです。

  


ハナコさんが取材
2007/07/11

 に来てくれはりました。
ハナコウェスト八月号の大阪特集に、掲載してくれはるんですて。

ふふ、楽しみです。

でも、住吉っさんのハタチの某巫女さんにその話をしたら、「ハナコって何?」って言われてまいました。。。

「ほれ、一世を風靡した情報誌やがな」
「昔な、ハナコ族とか言うたん知らんか?」
「ハナコに出たら行列間違いなしやってんで」

。。。。。

話せば話す程、僕、オッサン気分になってきたので、諦めました。
某巫女さんは、最後までキョトンとしてました、ハナコと云えば、トイレの花子さんしか知らんねやわ。。。

世代のギャップを感じた梅雨の昼下がり。

  


羽織の丈
2007/07/03

 の丈(たけ)は着物の丈より一尺三寸(約50センチ)短くするのが標準、と言うのが、一般的な上方仕立のセオリーやと古くからの仕立屋さんに教わりました。
時代の好みによって一寸(3.8センチ)短くなったり長くなったりするようですが。

江戸では、身長の半分に一尺足した長さが羽織丈やと言うセオリーもあるようです、これだと上方仕立と比べて、とても短くなってしまいますが、スーツ感覚なんでしょうね、スッキリと軽く。
上方仕立はコートの感覚なんでしょう、上品にゆったり。

洋服のラインが様々なように、羽織も丈も本当に様々なんですよね、大阪やからゆったりとした上方仕立と、ひとくくりには出来ませんし、三者三様なところがあります。

このあいだ、ある噺家のお師匠さんの衣裳を調進させて頂いた折、噺家の皆さんは羽織丈が短い、と言う事を教えて頂いたんです。
なるほど、改めて写真集や映像の資料を見るとスッキリと短いんですね、しばしば寄席に通い、衣裳の勉強をさせてもらっているつもりでしたが、これは全く勉強不足で、気がつきませんでした。

様々な芸事があるだけ、様々な着こなしがあるんです、長唄のお師匠さんには、もっと襟元を詰めなさいと言われました、襟元は広めにキッチリ合わせ、着物は若干寛げて、ゾロリと着る、と教わってきたもんですから、ビックリしましたが、郷に入れば郷に従え、キリリと固く着るように心掛けています。
歌舞伎の役者はんは、固い目に着てはりますね、上方の噺家さんは割にゾロリと着てはる方が多いように思います。

これらは、それぞれに長年にわたって培われてきた美学の結晶なんでしょうね。
色柄の素敵なのをお見立てするだけが、僕達の仕事ではなく、こんなこともしっかりと学ばせて頂いて修養した上で、皆さんに衣裳を提供しないと、と改めて思いました。

何げない、細やかな寸法設定で見た目の印象や、着心地が随分変わってくるものですからね、素敵な呉服屋になるためには、もっとしっかり修行せんとあきませんわ。
着物の世界はまだまだ深い

  


筋トレ!
2007/07/02

 去年の十月から週四回しています。週一回はトレーナーさんに付いてもらっています。

体重が10キロ増えました。ボチボチこれを絞ろうかと思ってまして、とりあえずトレーニングを始めて丸一年になる十月までの三ヶ月間、節食をします。

タンパク質は普通の人の倍の一日120グラム、炭水化物と野菜は八分目に、脂質は控えなさいとの指導。

食う事と酒が趣味の僕としては、三ヶ月とは云え、かなりビビッてます、夏祭シーズンやのに、『酒なくて何のおのれが祭かな』ですしね。

禁酒は辛い、さいわい飲み過ぎない程度、カロリー過剰にならないように、週に一度程なら飲んでもよろしいとお許しがでました、ただしアテは造りか珍味程度、揚物はもってのほかとのお達しです。

ちなみに、今日のメニュー。
朝、バナナ、プロテイン。
昼、刺身定食。
夕、山菜そば、プロテイン。
夜、ノンオイルツナ、プロテイン。

ノンオイルのツナ缶を頂いている時には、猫の気持がわかったような気がしましたよ。。。

意志が弱く欲望が強く自分に甘い、こういうのには最も不向きなタイプなので、とても自信はありませんが、秋になって、ほっそりとしていたらおなぐさみ、変わらなかったら挫折したんやと笑って下さい。

てか、この労力と執念を何で仕事に振り向かせへんねやろ、僕。。。

  


浴衣シーズン突入!
2007/07/01

 昨日から愛染さんが始まりましたね、大阪の夏のお祭りは、愛染さんに始まって、住吉っさんで終わります。
愛染さんは別名「浴衣祭」とも言われ、このお祭りを吉日に大阪では浴衣に袖を通すならわしです。

お祭り、花火大会、船遊び、お芝居、寄席、街歩き。
この夏も着て着て着倒して、楽しい楽しい夏の想い出を作ってくださいね!

  


寄席
2007/06/30

 RG落語 松鶴☆はなしの会、於トリイホール。

只今中入りです、実況中継。

つく枝師『みかん屋』
仁智師『三人旅』
雀々師 『天王寺詣り』
梅團治師『一人酒盛』
が終わりました。
このあと
三喬師の『角力場風景』
トリは鶴二師匠の
『高津の富』です!

たっぷりやし、実力派揃いやし、華も実もあるホントに充実した会ですわ。


  


船乗り込み
2007/06/29

 に参加させて頂きました。

なんでこんな事になったんか、未だにわかりません、こういうのを僥倖と言うんやろか?
ほんまに有り難いです。
Iさんありがとうございました。

船乗込みとは、上方の歌舞伎の世界に伝わる伝統行事。
名題の役者連中が大きなお芝居の前に、堂島から道頓堀は戎橋まで船を連ねて川を辿って浜や橋のご見物にアピールとご挨拶をするという、それはそれは華やかなパレードです。

賑々しい鳴物の中、役者ハンの色とりどりの幟がはためきます。
橋の上からは紙吹雪が舞い、浜からは、写メールと声援の嵐。
道頓堀に着けば人人人の中を裃姿の頭取が、来る七月大歌舞伎の口上を古風に述べ、片岡仁左衛門丈から、中村歌六丈、市川海老蔵丈、片岡愛之助丈、市村家橘丈、片岡秀太郎丈他の皆さん方が、ご挨拶なされます。

しばし時間を忘れて、夢見心地。
初めて見た、川からの道頓堀の景色は何だか不思議でした。

写真一枚目、左から大松島、松竹会長、萬屋。
写真二枚目、壱太郎丈、薪車丈、海老蔵丈、愛之助丈。
写真三枚目、戎橋手前、口上中の様子、後姿は幟を持つ僕です。

船、結構揺れるんです、暑いですしね。
さすが大松島の仁左衛門丈は汗一つかかはれへんような感じでシュッとしてはりました、ウチの母と同い年ですからね、しんどないわけないと思うんですが、さすが大きい役者ハンやと思います。
海老蔵丈はハヨ終わって遊びに行ってブイブイ言わせたいような雰囲気でした、って言うかひときわ目立つんです、華なんでしょうね、ダルそうな顔してましたが、ま、そこも女性方の心をくすぐるんでしょう。
秀太郎丈、高度で熟練の芸を持った方ですから、自由自在。
挨拶の時はグヮッって大きならはるけど、船に乗ってはる時はオーラを消しはるからどこにおるかわからんようになります。
僕の大好きな役者はんです。


  


お針箱
2007/06/25

 新しく購入しました。

長年使っていた、お針箱がついに使えなくなってしまったので。

探すのに、難儀しましたわ。
少なくなってるんですねぇ。。。

意外や意外、てか意外でもないかな、ネットで見つけました。

で今日届きました。

何て美しいデザインなんでしょう。
つくづく。

長年の知恵がギュッとつまっているんですね、針山や布挟みの位置が絶妙やし、モノサシ入れや箱押さえの工夫が機能を広げるし、お針の小道具をビシッと収納出来る大小色々な引出なんて良く考えられてて使いやすいし、形も可愛い。。。
学生の頃、美しいデザインとは、フォルムと機能と使い勝手の三拍子揃わねばならない。。。てな事言われたんですが、そう言う意味では、このお針箱、デザインの精華やと思いますわ。
今日は一日中、何となく嬉しかったです。

  


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