着物の情報をはじめ、
大好きな和の世界、趣味の長唄や歌舞伎、浄瑠璃の事。
思い付いたまま、つれづれにUPして行きます。

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社会の窓
2004/11/10

 なんでズボンのチャックの事「社会の窓」云うんやろう。

毎日着物を当たり前のように着ていると、仕種が少々変わってきます。
別にカマっぽくなるわけではございません、何か物を取る時に袖が邪魔になるで袖に手が行くとか、座る時に裾を捌くとかそういう事です。

だから、たまに洋装をすると気持ちの切り替えが出来んくて袖もないのに手がいったりしてしまいます。
そんなんはまだ可愛い・・・・・。
着物って当然、帯だけ結べば着付け完了でしょ、ボタンの手間も何もない。
それが習性になってるからね、ズボンのチャックを上げる作業を必ずわすれてしまうのです。

最近は洋装時「社会の窓」開扉率100%。
ほんまに忘れる、ほんーまに忘れる。
「三林京子」さんが御本人のHPに僕と手拭の写真を乗せてくれはりましたが、これも綺麗に開いています。
昨日も散髪屋の鏡に写った姿を見てハタと気付きましたし。
こないだは友達と遊んでいた時に、友達の友達の可愛い子ちゃんに指摘されてしまいました。

もうすぐわたくし参拾参歳。
恐らく世界見渡して参拾参歳にして社会の窓開扉率十割の人間は唯一僕一人でしょう。

  


ウール
2004/11/07

 異常気象で暖かいとは云え、それでも気候がこんなになって来ると着物が楽。
ゆったりまとえば楽でほのかに暖かくて快適、毎日着れば、おカイコさん(絹物)の紬は手入れを考えると経済的じゃないので(いわゆるヨソユキとして着るなら最高やけど)普段着はウールを着ています。
裄(背中のグリグリから袖口までの幅)も短い目に、袖丈も詰めて動きやすく、角帯をキュッと締めて、本モスリン地(毛織りの一種)の前掛けをすれば昔ながらの「大阪商人」の出来上がり、いや別に仮装大会してる訳じゃありません、これが一番合理的で動きやすいから。

日常密着品としてのキモノ需要が最後の光を放った昭和40.50年代、需要の多さに比例して、膨大な量の供給があった時は、本当に様々な種類の着物がありました。
今あるヨソユキとしての「伝統工芸品着物」はもちろん、普段着の需要が当たり前にあって「着やすく手入れが楽」「オシャレ」「価格が手ごろ」って三拍子揃った商品がたくさん出回って、競争原理が働き品物の質が上がり値も下がると云う循環の良さ、その中で紬のような風合いで人気があったのがウールの着物。
やわらかもの系「銘仙」なんかは、毎日着るものとしては生地の弱さが難やったし、かたもの系で一時代を築いた「木綿織物」は木綿の特色であるしわの寄りやすさがあって、そういうのが比較的少なくて機能的に優れていたのが「ウール」。戦後の技術の進歩で、絹を混ぜた「セル」や、糸を究極に細くして風合いを良くしたもの、夏用の「ポーラ」ってのも出て、柄も多様で大きい問屋がたくさんのラインナップで競争して作ったから、まさに華盛り。

今日はその頃のウールのキモノをうちのお得意さんのおばあさんが「もう着ないから、あんたたち普段に着るやろうし、仕立て直して着てあげて」と5枚のキモノをもって来てくださいました。
今は作っても売れないから(てか、イイものなので復活したい)どこ探したってもない洒落た織のものばかり、地味な縞物や絣は男物にしても粋なので、その中の一枚を僕用にもらいました。
今そんなのを三枚持ってます、これも一枚はウチのおばあちゃんの、二枚はお客さんの仕立直しで。
ウールは裏地を付けなくても暖かいけど、やっぱり動いた時に裏地が見えた方がお洒落なので八掛(裾廻し)と胴裏を付けるのが好きです。嬉しくなる、今は着物受難期やけど、こんなイイものがたくさんあったのが消えて行くのは勿体ないよ、第一楽しくってしょうがない、この気持ちをみんなにお裾分けしたいね。
古風な柄で古風な生地の古着がブームでこれも良いものだけれど、これが懐古なら、ウールはさしずめ生きた古着。
古着って云うのがオカシイ程、柄も生きてるし新鮮、こんな楽しみ方が出来るなんて、呉服屋やっててホント良かったと思う、おいしいマカナイを食べられるのが板前さんの役得なら、こんな技を駆使出来るのは呉服屋の役得。
きっと全国探し歩けば、かなりな数のこんな生きた古着が眠ってる筈やから集めて売ればもしかするとイイ商売になるかもしれない、でもそこに走らないのがココロヤのイイところでもあり悪いトコロでもあり。
きっと来るよウール着物。

  


解禁
2004/11/06

 ズワイガニ解禁。
去年山陰で水揚げされた事を示すタグ付きの蟹を食べて目からウロコ。
甘味旨味コク、明らかに違う、ロシアや北海道のモノしか知らなかったので、ビックリ。
それにつけても値段は高い、ムチャクチャ高い。

ロシヤや北海道のだって近所のイイ魚屋さんで買えば結構な値段やし、それに充分美味しい贅沢品、蟹好きの僕的には週に一度二度三度は食べたいから、これもやっぱししんどい。

そういう時には庶民の味方「セコガニ」内子に外子、ミソが美味しいし、一杯五百円位。「ワタリガニ」の内子もコクがあって美味しいけど、以前と違って捕れなくなったんか高くなったし、だからセコガニ万歳。
カキも出るし、魚は旨くなるし、もちろんカニも旨いし、寒いのは少し嫌やけどこれから良い季節やなぁ。

鬼が笑うけど、正月三ガ日住吉っさんでお札やお守りの領布のご奉仕をします、三日間のお務めでいくばくかの奉仕料を頂けるそうなので、それでタグ付きのズワイガニを食べようと皮算用、今から楽しみでしょうがない、解禁万歳!

  


テレビ
2004/11/05

 滅多に見ぃひんねんけど、オモロイなぁって見てるのが二つ。
サンテレビの「探偵物語」と関西テレビの「白い巨塔(古い方)」

松田優作がカッコイイ、てか多分あれは映像と演出と本がエエんやろうなぁ、それに脇役の成田三樹夫の存在感が何とも、結局バランスがええのが名作たる所以、自然に主役が引き立ってる、古いけど新しい。

こないだの新しい「白い巨塔」もおもろかったけど(西田敏行の産婦人科院長役の上手いのが良かった)、当時の時勢に乗ってるって意味で古い方がリアルさがあって好き。
かたせ梨乃の役が、中村玉緒やしね、玉緒はんは苦労する大阪の女を演じさせたらやっぱりピカ一。

のんべんだらりと見てるのは、頭がカラッポになってしまいそうで好きやないけど、たまにこうしてハマって見ます。

  


霜月
2004/11/02

 十一月は別名「霜月」。
霜とは縁遠い暖かい日が続きますね。

月の初めは京へ仕入れ。
これから寒くなるので綿の入った袢天を買いました、暖かくて軽くてイイもんですよ。
温故知新。
昔から変わらずあるもの程、身も心もほっこりしませんか?最近はホームセンターやファミリーショップで、激安の半天も売っているけど、ウチが扱っているのは、綿の入れ方、生地、どれをとっても数段良い物、それでいて価格はそんなに高くないのがイイところです、身近な和を楽しんでみませんか?
ココロヤではこれからもずっと、こういう商品を大切にして行きたいと思います。

そういえば一緒に上がった、同業の友達に「名倉はん、雑記『飲む』か『遊ぶ』しか書いてへんがな」と云われました・・・・・。
そのとおり。

昨日は福島の有名おでん屋「はなくじら」へ、燗酒片手に玉子で一杯,大根で一杯、こんにゃくでまた一杯。変わり種を数点と、口直しにオバケ(皮くじらの酢みそ)を。
安い!早い!旨い!

ほろ酔い気分で終電帰宅。
祝日前ですごい人、梅田を0:08のなかもず行きに乗ると0:16になんば着、南海の住之江行き終電が0:20、地下鉄と南海電車の係員の方々が連絡取り合って、乗せ漏れのないように取りはからってくれるし、4分あれば歩いて充分間にあうのだけれど、気の早い誰か一人が走り出すと、ほとんどの人が一斉に走り出す。
何かで読んだんやけど、例えば、映画館で火事が起こった時、安全な出口が何か所もあったとしても、同じ出口に殺到するっていう心理が日本人の場合特に多いそうな。
何かね、服とかでも同じようなもんで一度流行ると、じゃーっとそればっかりになったりするやん?

んでね、みんな右向きゃ右ってのが、僕嫌いでねぇ、せやから世の中がユニクロ一色やった頃も買わなかったし、昨日みんなが走ってた時も歩いてた。
はい、私はへそ曲がりです、だからキモノ屋もやってるんやろうけど。

  


食欲の秋
2004/10/27

 いつもお世話になってる、近所の「百食楽(もぐら)倶楽部」っていう創作和食屋を経営する若干38歳の新進気鋭の板前の兄ちゃんから電話

「岡山産の松茸入ったよ」
「どないして、喰うたら美味しいのん?」
「せやな、シンプルに焼松が旨いけど、味の濃い秋鱧(アキハモ)とマッタケの鱧松鍋なんかも絶品やで〜」
「ほな、その鍋で。」
「了解!」

夜九時に行く事にして、住吉大社のオーボッさん誘った。
大体、モグラの兄ちゃん自体が体がデカイし大食い、自分の尺度で盛り付けるから、いつもかなり盛りが多い。
九時に行ったら案の定テンコ盛りのマッタケ。
一人二本分やそうな、と云う事は四本分・・・・・。
それに骨切りした大ぶりのハモに、水菜、京あげ、豆腐。
ダシは、鱧の骨を炙ったのを煮出したのを、塩と少々の隠し味で調味したもの。
これがコクがあって旨いのなんの。
たっぷりのマッタケ、軽く湯通ししたハモ、サッとダシをくぐらせただけのシャキシャキ水菜。
密度の濃いマッタケの歯触りと深い香りが、もぅ何ともかんとも・・・・・。
京あげと豆腐にハモとマッタケの旨味がしみこんで、はぁ美味しい。

もちろん仕上げはオジヤ。
ダシに溶け込んだ、濃厚なハモの旨味と、マッタケの芳醇な香りがスゴイ、何ちゅうねやろ、まるで「永谷園の松茸お吸いもの」みたいな強力な香り、例え悪いね。
ほんま何とも云えん、沈黙してもうたもん。

酒はあっさりと清泉で。

あぁ、おいしかった。
あぁ、おいしかった。
あーぁ、おいしかった。

  


速報
2004/10/26

 事情通によると、今年の塩沢や小千谷、十日町の流通量が半減するとの事、集積問屋は無事やったそうなんやけど、織屋の被害が計り知れないとか。

すでに有名な「魚沼産コシヒカリ」や「越後酒」の系統は値上がりしそうな雰囲気なんやそうな。

果たして、キモノはどうなるやら。
値上がりしたら大したもん、何もなかったように過ぎていったなら・・・きっとその可能性は大きいけど、やっぱり忘れられたって事で悲しい。

あと、問屋騒動後日談。
今日、営業の方が平身低頭の体で来はった。
経理の何たら云う人の自筆の詫び状と、取引が無い事の証明書に、ビール券を添えて。
しかしあれやね、経理の人の単純な早とちりが原因やのに頭下げに来るんが営業の方とは。
それが仕事と云い条、つくづく大変やなぁと。

せまじきものは宮仕え(浄瑠璃、菅原伝授手習鑑、寺子屋之段の一節)

  


今日の出来事を詳しく。
2004/10/25

 朝一でメールチェックすると、大学時代の親友からメールが届いてた、かなり筆マメなバンコック在住の快男子でいずれは世界征服をするであろうアーキテクト(建築家)。前にも一度メールをくれてたのを返せずにいたのが気になっていたところで申し訳なく思う。

大体、仕事でもプライベートでも、大事な人からのメールの返信は実際に書く手紙と同じく気を使う。自分の気持ちを正直に、表情の助けなしに人に伝えると云う事は結構難しい、何げに書いてるようでも、一晩寝かせて、違うテンションの時に読み返したりする時もある位。

返さなきゃと思う大事な人達に開店前に返して行く作業、時間が足りないので残りは閉店後に回す。

開店、今日は天気がイイから人通りが多い、明日は雨らしいし。

午前中・・・三年前、国民金融公庫から融資してもらった金が大分減ってきたので、新たにまた借りて欲しいって有り難いアピールが来てたのを、今回手拭の展開をするにあたって余裕が欲しかったのでまた借りる事にした、その手続き。
書類に会社的に大事な書類と、実印を捺して事務所へ持参、無事手続きを終える。

25日は問屋の支払いの決済日、昨今の市況の売上ダウンはうちにも当然来た、なんとか資金を融通して当座預金へ入金。

各所へ振込をして店に戻ったらもう昼、昼飯を食う。

商店街の活性化委員長から連絡、2時に商店街の取材に「朝日新聞」の社会部記者さんが来るそうなので同席をとの事、喜び勇んで出席の通知。
地元の名物店と、商店街が中心となって発行する地元ミニコミ紙の取材だそう、そういえば前に三度ほど新聞社から連絡もらってたのを、偶然外出中だったので対応出来ずにいて放っておいた、お会いして聞いたら、どうもそれがウチの取材やったそうで「今回は諦めました」との事、惜しい〜天下の朝日新聞、影響力は計り知れないのに・・・今回はミニコミ紙の編集員としての参加「残念やけど、なるべくウチの事もアピールして下さいね」って乞いに対しても快く受けて下さったし、帰り際このあいだつくった手拭をお渡ししたら喜んでくれはったんで満足満足。

土曜日、見ず知らずの問屋「ア*カ」ってとこから、ウチとの取引を表す証明書と、取引の売掛残高を記入した「残高証明書」が来ていたのを、本当に不審で、まるで詐欺にあったような気持ちなので、そこに問合せ。
詳しい説明が聞きたいのでキッチリした人に連絡をお願いして待つ。

しばらくして電話が来たモノの、相手はハナから切れモード「お宅何云うてんの?ウチと取引あるやんけ、エエ加減にせぇよ、とぼけたって通らん」てな恫喝口調、こっちは身に覚えがないので「あなた、まかりなりにも京都の大手和装小物商社でしょう、ウチとそちらさんとは取引なんて一度もないはず、良く調べればわかる事、その口調は何ですか?冷静に話しましょう」と云うも通じず。

押し問答の末、結局、同名の「こころや」で数十年前にノレン分けした、ウチとは全く関係のない港区の同名店の分を間違えて発送して来た事が判明、いきなりの切れ口調に加え、誤解が晴れた後もスンマセンの一言もないのと、云い訳に終始するのに我慢がならず「切れたんはオドレが先やろ、やさしい聞いてりゃ図に乗りやがって、悪い事をしたんなら、ごめんなさいちゃうんか、ガキでもわかりさらすこと、責任のあるエエ年こいた奴がわからんのんかい!カス」からはじまり、あまりの腹立たしさに怒鳴り倒した、切れるなんてことは、ほとんどないし、アホにアホ云うんもアホらしいけど、グダグダグダグダ抜かすさかい、呆れ返った。怒鳴ってるだけでは、どうしょうもないので、冷静になって、相手にウチとは一切の取引が無い事と、貸し借りの関係がない事を確認する文書を出してもらう事で電話を切る。

どうやら、組合の加入店名簿をどっからか入手してるらしくて新規開拓のリストに入っていたのを、どう間違えたか営業から経理に住所が流れたそうな、完璧に単純なミス。
こっちは怒鳴られ損、腹立ち損でアホらしい。

電話を切り際の言葉がまた洒落てた「今回の事は無かった事に」、結局自己保身や。
ウチは、大手商社と比べると小さい小さい自営やけど、それでも僕が全ての責任を負う立場やから、もしそんな事をお客さんにしたとしたら、絶対そんな逃げ口上では済まされない。
どんくさくて、頼りない僕やけど、そんな事が起きないように、気は張ってるし、それに、陳腐な言葉かも知れないけど、キモノに命掛けてるんや。

その人の、ノラリクラリ、妖怪ぬらりひょんのような豹変ぶりやら、云い訳を聞いていると、何だか悲しくなった。

まっ、そんなこんながあるうちに、あっちゅう間に閉店時間。

イライラするから九条へ、でもオバチャンがおらん。
こないだ一時帰国中の妹と母と家族水入らずで喰い行ったのを、母と妹がムチャクチャ喜んでたお礼を云おうと思ってたのに。
普段滅多に喋り掛けてくれへん気難しい兄ちゃんが「エエもん喰うてへんのに、糖尿で入院しよってん」と主語抜きでいきなりボソリ。

オバチャン大丈夫かな。

今日は旬も始めのワタリガニで一杯、〆は勿論キュウリのつけもんやけど、何か違うような・・・隣の常連夫婦も「兄ちゃんやっぱり味ちゃうで」云うてた。
気のせいやろけど、味がとんがってるような・・・ヌカ床は一緒やもん。
でも、男の握るオニギリとおばあちゃんのオニギリとは味がちゃうて云うでしょ、女の人のほうが手がヌクいから味が出るとか、だから寿司が握れないんやとか云うでしょ、あるんかもしれへんね。

左隣の人が僕と同年位のサラリーマン、線の細い弱々しい外見と、小心で人の顔色ばっかし見てる風情、三人で飲んでて、片方が便所に立つとその人の噂話、もう片方の人が席を立つと、今度は悪口と、「イソップ物語のコウモリ」のような態度がすごく姑息な感じがして嫌やった。
でも良く観察してると何となく僕に似てた。
きっとせやから嫌に思うんや。
仕事中の出来事といい、隣のその人といい、気持ちは良くないけれど、きっと僕も慢心してると、同じ事をする。
ほんで人を傷つけたり、自分を落としたりするねん。
そんな事がないように、教訓としてしっかり胸に刻んでおこう。

スッパリして、大胆で・・・そんな男らしい、カッコイイ奴になりたい。

  


えらいこっちゃ
2004/10/24

 地震が来ました「中越地震」
阪神大震災の思いと共に他人事ではありません。

「中越」地方は日本を代表する名産品がたくさんあります。
今年と来年、ジワジワと影響が出てくるでしょう、僕自身もきっと公私共その影響を受ける事は間違いありません。

酒処であり多くの淡麗な銘酒を世に出している越後地方、「久保田」「上善如水」「八海山」「朝日山」なんかの有名地酒はもちろん、好きな「清泉」「緑川」も地震の被害を受けたそう、今ちょうど新酒の季節。ここ一年はこれらの酒を口にする事は難しくなるでしょう。

被害の甚大な小千谷市、塩沢町、十日町市ってのは紬の里。涼し気な麻織物「小千谷縮」、シャリ感のある風合が特色の「塩沢紬」、バラエティーあふれる織物や染物を京に負けず劣らず生産している十日町(十日町年間生産量、振袖30999点、訪問着等31271点、留袖・付下23353点、その他9849点 、紬・絣42436点)があり、このあたりの被害が多いと、今年はキモノの流通に少なからず影響があるんではないかと思います。

災害は怖い、キモノや酒が消えてなくなるわけじゃあないけど、深刻です。


  


すごい
2004/10/20

 雨、しかし台風よくくるなぁ、さすがに今日は早仕舞。
三時に閉店したのはイイけど、退屈やからミナミに出たのに高島屋含めみんな閉まってる、九条の白雪も閉まってるし、天王寺の明治屋も閉まってる、地元も閉まってる。
閉まってる閉まってるみーんな閉まってる。

やってないと思えば、余計酒が飲みたい。

ウチが商店街で、日当たりとか騒音が「住まい」として劣悪なのに対して、イイところはミナミやキタの繁華街ならほとんど濡れずに行動出来る事。
アーケードから粉浜駅へは傘いらず、梅田の地下街や東通り、戎橋や心斎橋も傘がいらんから、決まった所へ(白雪も九条の商店街のはずれにあるから、アーケード繋がりで傘いらず)いく限りは傘なんか持った事ない。

実は今晩、堂山町の旨いヤキトリ屋へ行くのをツレと約束してた、鶏はもちろんイケルけど、酒の盛りが多いのが素晴らしくてね、利き酒用のグイ呑みがあるでしょ、白の瀬戸物に底に青で渦が描いてあるヤツ、正一合(180ml)入るそれに、底が深めの小皿を敷いて持って来てくれる、そこに並々と注いでくれるノミならず、何回か通う内に顔を覚えてくれて、僕がカナリ旨そうな顔して飲んでるのがイイらしく、グイ呑みを持ち上げた状態でついでくれる、そうするとホラ、下の小皿にも限界一杯、酒が入るでしょ、こぼれそうなのを啜ってもまだ注いでくれる、きっと一合五勺(270ml)は平気で入ってると思うんやけど(白雪で一杯八勺、約140ml、大抵の飲み屋は一合って書いてそんなもん)それで何と久保田の千寿レベルで¥650-、よっ太っ腹!。

・・・・・

ほら、ウチは濡れずに行けるから雨が降ろうがヤリが来ようが平気なわけよ、でもたいていは台風の大雨の中、駅まで行くのに大変やん、当然駅までアーケードなんてありゃあしないから。
そら今日はアカンわな、そら今日はアカンわなぁ。

楽しみにしてたのに、台風のアホー。

  


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