着物の情報をはじめ、
大好きな和の世界、趣味の長唄や歌舞伎、浄瑠璃の事。
思い付いたまま、つれづれにUPして行きます。

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カニ
2004/12/3

 食べました。
鳥取の方で取れたタグ付きの「越前ガニ」、浜茹でじゃなくて『生』

丸ごとホンの数分軽く茹でて、脚は半生で、甲羅と肩は炭火で炙って。
甲羅に少うしミソを残しておいて酒を入れて「甲羅酒」

いくら、味オンチな僕でも、この蟹がどれだけ素晴らしいか位はわかります。

三人で頂きましたが、無言。

絶品。

酒はもちろん、日本酒。
旨い!ウマイ!うまーい!

焼酎の、しかも芋だの麦だの戦中の代用食のようなのがブームで、清酒が押され気味。
頑張れ清酒!ワシは心から大好き!

そうそう、十返舎一九の「膝栗毛」で、旅籠に付いた『ヤジさんキタさん』が疲れを取るため、仲居さんから焼酎を買って口に含み、プーッと足に吹き付ける。という場面があるんですよ、焼酎と云えば、一部の地域を除いてはおおむね、消毒とかそんなのに使われてたそうな。

  


もう師走
2004/12/01

 になりました、早いもんです。
何だか妙な年、商売は暇やけど色んな事がありましたよ、まだちょっと残ってるけどね。

昨日は、作った「落語」てぬぐいの噺家さん独自の紋の版権みたいなものの相談に、飛び込みで千日前の「上方落語協会」に云って来ました、事務局の方の親切な対応に感激、ホッとしました。

歌舞伎役者さんの紋散しを作るのに、そういう所が非常に難しいのと随分違います、僕は歌舞伎が三度のメシより好きですが、帯が表は綺麗だけれども、裏はたくさんの糸が複雑に交錯しているように、いわゆる裏というか幕内というかそういう部分が特にわかりにくいし素直に気持ちが通じにくい、商売柄、趣味柄、梨園の空気を吸わせてもらう機会もあるので、手拭の事でも行く前から大体想像は付いたんですがね、この世界はいつもこうです、夢が壊れます。

お客さまは神様です、人のふりして我がフリ直せ、まぁイイ勉強になりましたよ。

で、てぬぐいを染めるのに、今、おられる上方の役者さんの紋は使いません(使えません)、そこでちょっと工夫をこらしてみました、乞ご期待!

毎度おなじみのカンヌシさん、今日は僕と同学年の、さる高名な女流千柳作家さんの定例句会があったそうで、お誘いを受けたんやけど都合があって行けなく、こっちの用事が終わった頃に電話くれて、句会終了後、京町堀は靭公園のキャフェーに席を移して飲んではったのを、おいでよって云ってくれたので、行きました。
ご紹介を受けましたが、国立大学の教授さん、船場の旦那さん、一流企業の偉いさん等、多士済々。
只々びつくり。

お開きになって、二人になったので、緊張してたし気分をほぐしたかったので、ラウンジってのかクラブってのか、若い子ちゃんがキレイなドレスを着て接待してくれるそういう所に行きました。楽しいね。

話変わるけど、実はきのうスッポンを食べたんです、美味しいのは当たり前やけど、すごいのは肌ツルツル、これほんと。
効果覿面、すごいねー。
元気になるよとも云われたけど、そっちの方はイマイチ。

店の隣の日貸し店舗に「むかしおもちゃ」屋さんが来ました、和紙の貼り合わせで作った懐かしい「おいなりさん」のお面が売ってたので、夏の祭りシーズンにディスプレイとして可愛いと思ったので買いました、記念に一枚。

  


倶楽部
2004/11/26

 住吉っさんのオーさんは交遊範囲が広い。
良く「一緒に行きましょう」と誘ってくれるのが有り難い。
その日も「梅田のクラブでイベントがあるので行きましょう」との誘い。
夕方電話があり「着物で行きましょう」と云うから『着物』
男二人が着物姿、道中並びに現地ではさぞ目立っていた事でしょう、何人かの人に「何でそんな格好してるの?」って聞かれたけど「裸だと寒いから」じゃあ答えにならないのかな。

まずは堀江のディグミーアウトカフェってとこでFM802が主催のイラストってかグラフィックってかの展示会のレセプションがあって、そこに知人が出ているので、ちょこっと見に行った。
作品を鑑賞してタクシーで梅田へ、国鉄の東海道線の高架下にある「ヌーン」っていうクラブへ。
音をガンガン鳴らしてガキどもが騒ぎ倒すヤツじゃなくて、来てる人はクリエイターとかアーチストとかそういう関係の人が多くて,音楽もちょっと癒されるような雰囲気(どんなのか上手く説明出来ません、純邦楽ならお手の物なんやけど、ジャンルが違い過ぎて)でおっとりと好もしい雰囲気でした。
寝ても醒めても着物の事や商売の事を考えているのが趣味なので仕方ないけど、みんな綺麗でお洒落な洋服を着ていてね、結構勉強になった、これから手拭の柄を増やして行かなきゃならないから、それこそこういう時にスケッチブック持ってって、目に留まったものを描き綴って行こうと思った。
呉服とは違う世界だけれども、基本的にこういう雰囲気好きだから楽しかったよ。それにストレートな感覚がやっぱり気持ちイイ。

十時過ぎ店を出る、ミナミへ戻り、本当はおねえちゃんがいる所で飲みたかったんやけど、祝日でそんな店が軒並みお休みやったから、玉屋町の「びんたん跡」へ。帰宅二時。

そういえばキタからミナミへ向かう御堂筋線の車中、側に変わった大人がいた、車両の後ろのホーム側の隅っこに陣取り、一人車掌さんごっこをしているの、マイク放送の真似はもちろん、扉の開閉、指差し確認。
何だかおかしくてねぇ。
心斎橋で降りた時、着物姿の二人揃ってその人に敬礼してあげた。
あの時の満足そうな顔は忘れられへんわ。
着物姿の二人が地下鉄に敬礼、きっと僕たちこそバカに見えたでしょう。

  


ひゃ
2004/11/24

 こんなん拾った(期間限定)

http://cocoroya.com/zura.html

  


クラブー
2004/11/24

 大阪訛りで云うと、
「ク」に力を入れると、絨毯にソファーで高い洋酒とか飲むとこで、
「ラ」に力を入れると、一生懸命試合とかに向けて頑張るとこで、
「平板に発音」すると、お洒落さんが行くトレンデーストッポになります。

僕チンが行ったのは、「平板発音」のそれ。

昨日はナウなヤングとかすごい人がいっぱいいるそんなとこに行きました。
書きたい事はいっぱいあるけど、今、飲んで帰って酔ってるので、明日冷静な時に詳しい事を書きます。

キズシ
マグロ造り
きゅうりのつけもん
茶碗蒸し
お銚子三本
生一杯

何故か今日はパトカーがたくさんたくさん徘徊してました。
九条までブーブーで行って帰ってきたのでヒヤヒヤしました。



  


販売実習
2004/11/22

 今日は僕、某女子高の「呉服販売実習」の現場に、こないだお世話になった朝日新聞の記者さんが取材に来るってので様子を見にいった。

昼下がりにふらり御年八十手前の大阪織物組合理事長がお見え、酔うと軍歌を唄うような人やから歴史があるし、戦後の呉服業界をリアルに見て来た人だけに貫禄がある、実際自分の店を一代で大阪でも指折りの売上があるお店に育てたし。
で、その理事長がどうも女子高生の売り方だと、お客さんに対して心細さがあるのか、本来の「実習」の主旨ではないんやけど、誰よりも進んで接客したはった、アカンねやけどね。
暫く何げに横に付いて理事長とお客さんとのやりとりを聞いたんやけど、旨いの接客が。板に付いてるってのか、自然体ってのか、とてもイイもので、勉強になりましたよ。

それはさておき肝心の女子高生。
キモノを着て店に出てきたら見違えるよう、テレビの影響か「黒革の手帳」風の身のこなしの子や「大奥」風の身のこなしの子がいて微笑ましい。
最初は恥ずかしいのかお客さんがいらしてもモジモジして引っ込んでるのを、そこは高校生、スグに慣れて明るい接客。
本人が楽しいと当然お客さんも楽しくなるし、これが良かった、昨今呉服屋でこんな明るくて活気のある売り場ないと思う、良く云えばお上品悪く云えば暗いから。
本当にみんなそれぞれ個性があるし気持ちのイイ子ばかりで、僕は人見知りする方やけど、向こうが心を開いてくれるから,打ち解けるのが早かった。

心に風邪をひいた子が一人いたんやけどね、準備段階からずうっと自分の心の中に閉じこもりがちやったんやけど、着物を着るのが楽しみやったそうで今日は薄化粧をしてきた、着物姿になって、みんなにカワイイねって褒められて本当に嬉しそうなのが印象的でね、ちょっと感動した、キモノ屋やってて本当に良かったと思った。

『キレイなものを身にまとって嬉しい心』『欲しいものを手に入れた喜び』『ものが売れた充実感』今は世の中が精妙になって商売の方法も多様化してるけど、結局商売ってこの単純な「売り買い幸せ」に尽きるんやなぁってナウなヤング女子高生達は気付かせてくれました。滅多に出来ないイイ経験が出来たよ、ホントに良い一日。

  


何かバタバタ
2004/11/21

 何よりカニより新作てぬぐい詰めないといけません、せやけど何かバタバタ。

外で用事がある時って何だか続くんですよね、今週は殆ど店にいませんでした、まぁ店に立ってると「若旦那新聞見たで新聞!」って云われっぱなしなので、それに伴って笑顔も振りまきっぱなしにしなきゃイケナイのも辛いし、何よりも云われるのが恥ずかしいので、丁度よござんす。

お出かけ、その一。
今、西九条にある私立女子高の子らが、地元の商店街の空き店鋪を借りて「呉服販売実習」してます。
着物の歴史の講義はウチの組合の理事長クラスの偉いさんがして、僕は値札付けのレクチャーをしました。
何だか至近距離であんなに大量の女子高生を見たのも久しぶりやし、ちょっと興味深く、なおかつ面白かった。
セクキャバにいそうな短いスカートの子やら、既に大阪のオバチャンオーラが出てる貫禄のある子、絶対大学生とかOLになったら化けるやろうなぁってな一見大人しそうやけど芯のある子や絶対目を合わせて話をしてくれない子まで本当に千差万別。
大量のアイテムの値札付けを限られた人数と時間の中で終わらせるのには、チームワークやら、役割分担が必要でしょ、でもそこまで指図するのが、押し付けのようで嫌なので任せていたところ、ガラの悪そうな子ほど良く動いてくれたのは意外ってか、なるほどねって感じやったけど、「君は何々して」って云わないと動かない子もいて・・・・・。
様子を見てるとね、結構おもしろかった、そや、俺もこんな奴やったな、とか投影してみたりして。
結局先生が指図をしてくれたから、あっちゅう間に終わったけど、やっぱ先生って大変な仕事やなぁと感心。
明日は販売実習を見に行きます、どうなる事やら・・・・・滅多に出来ない経験なのでワクワクドキドキ。

お出かけ、その二。
木曜の休みを利用して、久しぶりの東京。
ロンドンから友達が帰って来てる、前はいつ会ったか思い出せない程会ってないし、妹が向こうで世話になったので迷わず上京。
着替え持ってくの面倒なのでお財布と携帯だけ巾着に入れて着物姿で。
タマにはホテルもイイなと思ったので新宿の「京王プラザホテル」にとりあえずチェックイン。
19:30から新宿センタービルの53階にある(夜景が綺麗!味はイマイチ)「月の蔵」って云う創作和食の店で食事、何の気使いもイラナイ仲間と飲む酒は格別、気を張らない分、いつもの量でベロベロになってしまいました。
ホンの一瞬のつもりがも気が付くと午前一時、積もる話もいっぱいあったけどぜんぜん足りない、でも平日やしね、次の日みんな仕事やし、何より僕たちボチボチもう若くないしさ・・・・・。
五人の内、二人が原宿に住んでて、一人は代々木、そいつらは歩いてでも帰れるけど(小平、国分寺くんだりに住んでたやつらが出世しやがったよ)、もう二人が多摩やからタクシーで、高いやろうなぁ。自分はホテルまで徒歩。

久しぶり、こんな楽しかったの。

大酔して目が回ってたし、着物脱いでシャワーも浴びずに速攻寝た、クロークに衣紋掛け(着物ハンガー)がないのは困る。普通のハンガーは着物の肩の部分に変な型が付くから好きくない、結構着物の人も多いから困ってるで絶対・・・・・。一応大きくて有名なホテルなんやし、しかも日本国にあるんやから、そんなの一本くらい入れといてくれなきゃ。

翌日は昼一時チェックアウトにしてもらったので、ゆっくり寝るつもりが、飲み過ぎた時って眠りが浅いのか9時には目が醒める。
頭がイタイイタイイタイイターイ。
胃もおかしいので、ルームサービスでサンドイッチと紅茶(¥1890-!!!!!!これ注文するんは勇気がいったわ。なんちゅう値段設定や、高すぎる!!!!!)頼んだ、モトとらんな損やさかい、せめての慰みにゆっくり食べた。そのあと風呂に湯をためてシャボンの泡立てて、西洋人気分、心持ち熱い目の湯にボケーっとしながらゆっくり入って、上がってからマッサージチェアーに横になって揉まれてたら少しマシになって、ベットでゴロゴロしてテレビ見てるウチに時間。
七時には梅田で用があるので(友達が誕生日の祝いをしてくれるそうな)四時前には新幹線に乗らなきゃイケナイけど、それまでには少し時間があるので、神田は須田町の蕎麦屋「まつや」へ。
まずは胃が疲れ気味なので『茶わん蒸し』を注文。来るまでの間『とりわさ』と『蕎麦味噌』でお銚子一本、15分程して甘辛いそばつゆをベースにした独特の茶わん蒸しが来る、これ大好き&思い出の一品、胃に優しくて美味しーい。
不思議な事に食べてるウチに調子が戻った、せやから茶わん蒸しでお銚子もう一本、俄然乗って来たら、物足りなくなったので『塩うに』と『焼のり』でまた一本、そして〆に『もりそば』。

雨がポツポツ降って来たので東京駅までタクシーに乗る、行き先を云う時の上方訛りを聞いたからか、運転手さんが日本橋経由の遠回りで行きはった、やめてよな、そんな弱いもんイジメ。
誰もアンタに「ハトバス観光」頼んでへんっちゅうねん。

八重洲口の名店街でお土産をちょいと買って、また来るねって友達に電話して新幹線に。

東京は青春の街。
離れる時はイツモサミシイ・・・・・。

大阪着いて、友達と会い行き付けのヤキトリ屋で生一杯にと酒を冷やで二杯、バーで焼酎3杯に誕生日ケーキやらナンダカンダを喰う、祝ってもらう齢やないんやけど。

コレ書いてる今も腹の調子が良くない、暴飲暴食のタタリ。

んで、今日のお出かけ。
ウチの近所に、モト六代目笑福亭松鶴師匠が住んでた長屋がある、それが何年か前に取り壊される事になったんやけど、思い出の場所が消えてしまう事を惜しんだ鶴瓶さんが引き取って、その場所に小さいけれど風情のある「無学亭」っていう寄席を作らはった。
今日はそこで、住吉神社のオーさんの紹介で知り合った『笑福亭瓶太』さんはじめ、『桂つく枝』さん『月亭八光』さんの三人会があって、行く。
楽しい楽しいヒトトキの後、お礼のメールを送りました。

From: 織と染 本こころや (名倉 克典)mail@cocoroya.com
Date: 2004.11.21 19:00:02 Asia/Tokyo
To: ・・・・・@docomo.ne.jp
Subject: 楽しかったです。

本日は大入おめでとうございます!アットホームな雰囲気が凄く良かったです。
七度狐、鳴物ありキツネの言葉もあり具沢山で面白かった!。
粉浜でこんな面白い会があるんやって事を自分なりにアピールしたいと思います、これからも是非お知らせ下さい。
今日は堪能させてもらいました。
赤い襦袢姿が色気ムンムンでイケてましたよ。


そのあと軽く飲んでたら、夜になって・・・・・。

しかしやっぱり遊びすぎやなぁ。手拭がんばります。

  


その後
2004/11/19

 朝日新聞にホントに大きく、地方版やけど大阪府全域に出してもらった事で、お蔭様でかなり反響があって、激励の電話や、ご注文等を頂きました。
みなさんに改めて御礼申し上げます、ありがとうございます。
縁起のイイ幸先の良いスタートを切れました、まだまだこれから発展させていかなきゃなりません、これからどうぞよろしくお願い致します。

  


祝!
2004/11/16

 朝日新聞の大阪版にデッカク載りました!
ついてはボチボチ、サイトを改造並びに更新します。

  


カニ
2004/11/13

 伊勢の魚の行商のオバチャンとこに、地のワタリガニ(中国産じゃないよ)があったので買った。
ついでにセコガニを初物買い。

この二つは「内子」が旨い!

早く夜がこないかなぁ。

ウチのお客さんで95歳になる古老の話。
「ワテら若い頃は、交通があらへなんださかい、カニ云うたら、川ガニ(モクズガニ)やら泉州ガニやら菱ガニ(いづれもワタリガニの大阪での呼び名)しかおまへんがな。今は高いもんやけど、昔はようけ取れたんか安うてな、旬になったらよう買うたえ。ズワイガニが入って来たんは戦後も大分してからやったんちゃいますやろか、今は慣れてもうたし美味しいさかい好きやけどな、出始めの頃は、皆『大きゅうて脚が長いさかい気持ち悪い』云うて買わなんだもんや」

  


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