2005/01/08 新年、あけましておめでとうございます。 旧年中の出会いに深く感謝し、皆様の弥栄をお祈り致します。 本年も何卒宜しく、お願い申しあげます。
如何でしたか?今年のお正月は。 あっというまに、もう八日、きっとじきに年末になるのでしょう。
大阪は大晦日に雪がふりました、ジーンと底冷えのするような寒さ。そんな中、僕は住吉さんの、おみくじやお守り、住吉踊の藁細工を授与するご奉仕を(シンプルに云えば、お守りとかおみくじ売るバイトです)しました。 31日は8時に店を閉め、奉仕が始まる9時までの少しの時間、良く行く「もぐら」で軽く食事。氷見産の天然寒ぶりの刺身に、ふぐの白子の醤油焼き、オニギリに味噌汁、寒さしのぎに酒も飲んで、完全防寒の格好で出発。兄ちゃんが、O神主への差しいれで「おせち」を作ってくれたのをお預かりして、いざ住吉へ。 明けて元旦の夜9時まで24時間勤務、15分の休憩が少しと朝昼晩の25分の食事休憩を除いてブッ通し、それに2日3日は朝9時から夜8時。 明けて元旦の夜中の休憩時間には、その差しいれの「おせち」のお裾分けを頂き、「住吉」という銘柄の清酒でO神主とささやかに乾杯しました、滅多に出来ない体験、イイもんでしたよ。 大阪には珍しい深い寒さに、大晦日まで結構忙しく働いていた疲れと完全徹夜の眠さが三重苦となり三十路過ぎたオッサンにはキツかった。 僕以外は大学生を中心とした人選で、あういう時は若さが羨ましい。 でも、普段見れない角度から見る人間模様は、とても興味深く楽しかった。
年が改まる瞬間を第一本宮の前で迎えようと、11時頃からボチボチ人が集まり出すんやけど、今年はその中の誰かが、23時59分40秒位から見切り発車して10.9.8.7とカウントしだし、周りの人もそれに引っ張られて声を上げだした事で、0になった瞬間もまだ年明けてなかったのが御愛敬。 まぁあんなのは気分のモンやらどうでもエエんやろうけど、厳密に云えば、何十人かは初詣のようで初詣ではないのが面白く。 お詣りを済ませた瞬間「初みくじ」って気分なのか一番を争って駆け込んで来て、それをシオに2.3時間はキリキリ舞い、引く人も家族連れ、アベックはじめ、面白半分の人、深刻な人。 それに、住吉っさんには「恋みくじ」なるものもあり、その人間模様が陰あり日なたありで・・・・・。 人生は色々ですねぇ。 僕は、商売人として忙しいのが幸せ気分。 若い人の中で、ゲンを担ぐ人が意外に多いのが印象的でした、
偽札騒動がありましたね、住吉っさんにも罰当たりがいました。 奉仕中「気を付けるように」と伝言が来たけれども、きっと見つかった時点ではもう遅いんでしょう、自分たちが担当してた所でも数枚見つかったそうだけれど、敵もさるもの、不届き者に騙されるのは悔しく腹立たしい事やけれど、寒い眠い忙しいの中では見つけるのはきっと困難でしたよ。 偽札の現物を見せてもらったけれど、すごく粗いもんやからスグわかるので、云われてからは気をつけたから被害はなかったと思うけど。
ようよう終えて帰宅、自宅では遅まきながら屠蘇を頂き、白味噌仕立ての雑煮を頂き、母特製のおせちを食べました。 ウチの雑煮は、大和の国(奈良県)の方式、お汁の中の焼いた丸餅を最後まで残して、備え付けてある「砂糖の入った甘いキナコ」をつけて食べます。変わってる、気持ち悪いって云われるんやけどね、子供の頃から当たり前のようにしてたんで、そういわれた時には驚いた。やって見ません?一粒で二度おいしい。 そしておせち、料理として「もぐら」の兄ちゃんのおせちは、見た目も素材も味も申し分のないものやったけれど(堀川牛蒡に、加賀蓮根、その他珍しい伝統野菜にボウダラ、カズノコ等コダワリ素材が満タンな上、手間がかかってる事が見た目でわかる)オカンのはザッケないけど、口に合ってしみじみ。 正月ならではのサゴシのキズシに、鯛のおかしら。 気分も口もあらたまり、瓶子と朱塗りの盃で頂く月桂冠の特別大吟醸が旨い!
四日からは初売、定紋入りの門幕を張り、注連飾、餅花、御鏡に門松。 住吉踊りの傘飾りやお札、稲蓬莱も新しくして、清らかに神様をお迎えしました。
今年も良い事がありますように。 |