着物の情報をはじめ、
大好きな和の世界、趣味の長唄や歌舞伎、浄瑠璃の事。
思い付いたまま、つれづれにUPして行きます。

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近況報告
2005/03/06

 このコーナー、意外にも結構読んで下さってる方が多くて、ありがたいんですが。
久しぶりでゴメンなさい。

昨晩も、相変わらず飲んでて、って云うか昨晩は久しぶりの一人九条で、あそこではリラックスしてるからか、脳のαだかβだかが出てるみたいで、仕事の事とか色んな事を自問自答してると、あっ!とか、そや!ってヒラメキとか整理が付くんです、で、書くネタも思い付いたので、忘れないウチに。
ちなみ昨日は一時間弱で燗酒五合、キズシ、じゃがいもマヨネーズ、カマスゴ生姜醤油、ナマコ酢、茶碗蒸し、キュウリの漬けモン。〆て¥2,970-。
満足したけど、その後地元で芋焼酎のロック飲んだら酔った、飲んだペースも早かったし。
朝辛かったの辛かったの。

去年の十一月中旬に染めた手拭が新聞に載って以来、http://mytown.asahi.com/osaka/news01.asp?kiji=994(こんな感じで。)
テレビの取材やら何だかんだ来てくれて、それに染めた手拭もお蔭でボチボチで。
手拭に対する元々の自分の思い(何かできたら楽しいな〜、って程度の軽さ)より、周囲の「オモロイやん!」って声や「次回作、スゴク楽しみにしてます!」って有り難いお客さんの声に、ここまで来たら結果を出さんと引くに引けんというのか。
有り難いチャンスなんですよね、でも踏み出さんならんでしょ、チョイびびってますねん。

『上方役者(歌舞伎)の紋散し』と、『お好み焼きのコテ』の柄が、出来て、次は桜が咲くまでに『桜の通り抜け』と『新、上方落語紋尽くし』『初辰さんの招福猫』を染め出して、その次は『レンガ格子公会堂風』『義太夫床本』『うどん縞』を出すんです、ほんで年末までに30柄程予定してます。

今は一人で柄出ししたりデザイン考えたり、MAC使ったり、切ったり貼ったり描いたりしてます。
やっぱり元々、モノ作ったり、絵で表現したりとか、指とか手を動かす作業が好きなので(だから三味線も大好き)水に合ってるってのか何てのか、忙しいけど楽しくて、ずーっとその事ばっかり考えてる、高校生の恋みたくね。
作品の出来の善し悪しは別です。

んで、そういう創作意欲ってのか、そんなのを満たしてくれてたのが、手拭の前はどうやら徒然雑記だったようです、たっぷり時間かけて文章を組んで、一晩寝かせて、テンションの違う時に見て、突っ走ってないか確認したり、付けたり足したり、結構手間かけてたんですよ、実は。
今はその情熱が手拭の方に向いてるので、それでこんな状態に。
ま、これは云い訳です、わかりやすいでしょ。

手拭にハマりだしたら、欲も出て来て、新しい紙袋もデザイン中で、手拭コーナー作るし、それに、サイトを大改造中、出来たら手拭の通販初めて、ヤフーに登録しようかなと。

そんなこんなで、変化は形にはなってないけど、今は種まきってのか、耕してるってのか、来る春に向かって、「みなさまのココロヤ」を目指して頑張ってるつもりなんですよ、ココロヤで買ってるってのをお客さんが自慢できる店にしたいなぁーって。
だから徒然雑記書いてなくても、許して下さいね、むろんやめないし、ちょろっとずつやけど,続けますから、応援もしてくださいね。

そうそう昨日は、嬉しいお客さんが御来店。
新聞に手拭が載ってからの御縁で、わざわざ西中島からご夫婦で見えられました。
僕と同年代の同世代、そんなお二人が着物姿、あいにく僕は外出をしていたので、風姿を拝する事が出来なかったのだけれど。後で母から話を聞き、嬉しかった。
『これからキモノはどうなるんやろう』ってな漠然たる不安があるなかで、ご夫婦そろって、凛とした答えを見せて下さった事に、力付けられました、本当に嬉しかった。

  


ごブサ田
2005/02/23

 しております。
えらいあきましたね。

  


正月ボケ
2005/01/19

 でダルダルでしたが、世間様はそんな僕に容赦なくムチを入れてきます。
1日さぼると、1日分の仕事がたまって行く。
さぼった分、なんかバタバタ。

バタバタしてるのには、理由もあります。
来週からロンドン行きます。
着物着て行きます。

月曜日に浪花本染手拭の取材にNHKが来てくれはります、有難いです。
放映される頃には、英国の空の下です。


昨日は、心斎橋にオープンする、クラブの(ナウなヤングが行く、おねえちゃんのいない方)レセプションにいってきました。
アーチスト、デザイナー、クリエーター。
こんな外来語職業のヤングに手拭を持ってもらいたいです。

  


謹賀新年
2005/01/08

 新年、あけましておめでとうございます。
旧年中の出会いに深く感謝し、皆様の弥栄をお祈り致します。
本年も何卒宜しく、お願い申しあげます。


如何でしたか?今年のお正月は。
あっというまに、もう八日、きっとじきに年末になるのでしょう。

大阪は大晦日に雪がふりました、ジーンと底冷えのするような寒さ。そんな中、僕は住吉さんの、おみくじやお守り、住吉踊の藁細工を授与するご奉仕を(シンプルに云えば、お守りとかおみくじ売るバイトです)しました。
31日は8時に店を閉め、奉仕が始まる9時までの少しの時間、良く行く「もぐら」で軽く食事。氷見産の天然寒ぶりの刺身に、ふぐの白子の醤油焼き、オニギリに味噌汁、寒さしのぎに酒も飲んで、完全防寒の格好で出発。兄ちゃんが、O神主への差しいれで「おせち」を作ってくれたのをお預かりして、いざ住吉へ。
明けて元旦の夜9時まで24時間勤務、15分の休憩が少しと朝昼晩の25分の食事休憩を除いてブッ通し、それに2日3日は朝9時から夜8時。
明けて元旦の夜中の休憩時間には、その差しいれの「おせち」のお裾分けを頂き、「住吉」という銘柄の清酒でO神主とささやかに乾杯しました、滅多に出来ない体験、イイもんでしたよ。
大阪には珍しい深い寒さに、大晦日まで結構忙しく働いていた疲れと完全徹夜の眠さが三重苦となり三十路過ぎたオッサンにはキツかった。
僕以外は大学生を中心とした人選で、あういう時は若さが羨ましい。
でも、普段見れない角度から見る人間模様は、とても興味深く楽しかった。

年が改まる瞬間を第一本宮の前で迎えようと、11時頃からボチボチ人が集まり出すんやけど、今年はその中の誰かが、23時59分40秒位から見切り発車して10.9.8.7とカウントしだし、周りの人もそれに引っ張られて声を上げだした事で、0になった瞬間もまだ年明けてなかったのが御愛敬。
まぁあんなのは気分のモンやらどうでもエエんやろうけど、厳密に云えば、何十人かは初詣のようで初詣ではないのが面白く。
お詣りを済ませた瞬間「初みくじ」って気分なのか一番を争って駆け込んで来て、それをシオに2.3時間はキリキリ舞い、引く人も家族連れ、アベックはじめ、面白半分の人、深刻な人。
それに、住吉っさんには「恋みくじ」なるものもあり、その人間模様が陰あり日なたありで・・・・・。
人生は色々ですねぇ。
僕は、商売人として忙しいのが幸せ気分。
若い人の中で、ゲンを担ぐ人が意外に多いのが印象的でした、

偽札騒動がありましたね、住吉っさんにも罰当たりがいました。
奉仕中「気を付けるように」と伝言が来たけれども、きっと見つかった時点ではもう遅いんでしょう、自分たちが担当してた所でも数枚見つかったそうだけれど、敵もさるもの、不届き者に騙されるのは悔しく腹立たしい事やけれど、寒い眠い忙しいの中では見つけるのはきっと困難でしたよ。
偽札の現物を見せてもらったけれど、すごく粗いもんやからスグわかるので、云われてからは気をつけたから被害はなかったと思うけど。

ようよう終えて帰宅、自宅では遅まきながら屠蘇を頂き、白味噌仕立ての雑煮を頂き、母特製のおせちを食べました。
ウチの雑煮は、大和の国(奈良県)の方式、お汁の中の焼いた丸餅を最後まで残して、備え付けてある「砂糖の入った甘いキナコ」をつけて食べます。変わってる、気持ち悪いって云われるんやけどね、子供の頃から当たり前のようにしてたんで、そういわれた時には驚いた。やって見ません?一粒で二度おいしい。
そしておせち、料理として「もぐら」の兄ちゃんのおせちは、見た目も素材も味も申し分のないものやったけれど(堀川牛蒡に、加賀蓮根、その他珍しい伝統野菜にボウダラ、カズノコ等コダワリ素材が満タンな上、手間がかかってる事が見た目でわかる)オカンのはザッケないけど、口に合ってしみじみ。
正月ならではのサゴシのキズシに、鯛のおかしら。
気分も口もあらたまり、瓶子と朱塗りの盃で頂く月桂冠の特別大吟醸が旨い!

四日からは初売、定紋入りの門幕を張り、注連飾、餅花、御鏡に門松。
住吉踊りの傘飾りやお札、稲蓬莱も新しくして、清らかに神様をお迎えしました。

今年も良い事がありますように。

  


年の暮れ
2004/12/28

 今年も押し迫ってきましたねぇ、我が粉浜商店街もたくさんの人人人。
さすがにこの時期は正月の準備で色んなお店に行列が出来ます。
皆さんのお蔭を持ちまして、こころやもつつがなく新年を迎える事が出来そうです、本当にありがとうございました。
徒然で、思うままの乱文で、時には暴言も書いているにもかかわらず、この雑記を覗いて下さったみなさん、お気を悪くされた事もあるかと思います、新しい年を吉祥に忘れて下さいね。
新年三が日、僕は住吉っさんでご奉仕します。見つけたらイジって下さい。
今年の雑記はこれでおしまい、ウチのような店でもさすがにこれから忙しくなるので、ちょっと珍しく頑張ります。
それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。

  


忘年会忘年会
2004/12/18

 8(水)商店街の青年部、住吉っさんの神主っさん、かんぬっさん繋がりのアーチスト、色々お世話になってるコーディネーターの先生と、住吉大社の神主屋敷で「もぐらの兄ちゃん」が腕をふるってくれはって『てっちり、てっさパーティー』大盛り上がりで、潰れる人続出。二次会は焼肉屋、三次会は数年ぶりのカラオケ屋、帰宅4時。平均年齢30歳。生ビールのサーバーを借りたのでたくさん飲んだあと、もぐら仕立の銘酒がずらりあったのを(清泉、秋鹿など)、飲みたおした。

9(木)呉服組合有志の忘年会、石切セイリュウホテルで泊まり掛け、宴会、入浴、朝は6時に起床して入浴、7時から朝食、8時に解散、そのまま仕事。僕以外はみんな50、60代。疲れました。瓶ビール少々、酒は松竹梅焙炒造りしかなかったのでそれを。

10(金)呉服屋やってる同年代のツレと、問屋の同年代のヤツらと楽しく忘年会、ミナミの串カツ屋で一次会、飲み食い一万!(高かったわ、内容大した事なかったのに・・・・・もう二度と行くまい)二次会は三津寺筋のツレの呉服屋んとこのお客さんが経営するラウンジで、これが楽しい、色々サービスしてくれはって、感謝感激満足満足。串カツ屋では酒(秋鹿)と生ビール、ラウンジでは焼酎。

12(日)東京で美大時代の親友の結婚式出席、キモノ姿のまま飛行機に乗り青山にある会場へ直行、まるで同窓会、変わらないやつもいれば、エ?ってやつもいた。仲のイイヤツ同士で新宿で二次会、癒されて、楽しくて、幸せでした。京王プラザホテルで一泊。このホテル好き。結婚式では白ワイン、二次会では八海山。

13(月)朝、ホテルからバスで羽田へ、初めてのバス。赤坂、六本木、芝、レイボーブリッジ、お台場を通り空港へ、何か観光してるみたいで楽しい。ANA
を使うので、新しい第二ターミナルへ、少し見物してお土産かって帰阪。
夜は母の誕生日祝いで「百食楽倶楽部」。ミル貝のお造りが最高!いつもの日本酒を数銘柄。

14(火)久しぶりの一人九条、一人忘年会。ナマコがあった、美味しかった、ホッとした。白雪の燗酒四本。

15(水)呉服組合全体の忘年会、堺筋本町の居酒屋で。最高年齢95歳、平均年齢60歳。50代数人、40代ナシ、30代僕だけ。組合の歴史が古いので、皆さんのオウチとは3代4代の付き合いになる、うちのジイちゃんは昭和42年に亡くなったので、46年うまれの僕は知らないのを、じいちゃんの事を良く知ってる人がたくさんいて、一年に一度か二度逢う度に、そういう昔話をしてくれはる。じいちゃんのリアルな姿から始まって、商売がとびきり上手かった事、果ては着物最盛期の商売の話やら、着物の知恵のはなし、商売のコツの話など、しみじみと語ってくれるのが、楽しくて為になる。大切な宝物をたくさん吸収して、次代に繋ごうと思う。飲み放題コースで酒は燗のみ、まずい。

17(金)「てぬぐい」に協力してくれてる問屋さんと飲み会。これからの話をぶっちゃけて、金銭的になぁなぁにならないようにしなきゃイケないから。こういう話は苦手だけれど、そんな事云ってられない、大きく大きく育てて行くのは全て僕に掛かってるんやから。たくさん飲んだけど、酔えなかった。地酒。

自営をしてると、孤独やから、こうして大人数で集まるのが新鮮。
楽しかったり、疲れたり、ヤな事もあり・・・・・、全部含めて為になる。
同年代の人と飲むのは、未来への活力、ずーっと目上の人の経験談を聞くのは次代への務め。

  


女橋
2004/12/13

 て藤本ギイッせんせ原作のドラマの再放送が「テレビ大阪」で12:30からやっとりまんね。
明治大正の大阪を舞台にした古風なお話でごありやんねやけど。

配役は、名優、片岡秀太郎丈演じる船場のボンボン上がりの画家と市原悦子はんの元芸妓。
さすが松島屋、おやまながらお父さんそっくりのちょっと間を詰めたような語り口と、和事をベースにした、たよんないボンボンの描き方がエエ味でおますし、市原悦子ハンも負けてしまへん。
原作がよろっしょすさかい、時代考証、風俗描写、大阪弁がしっかりしてるのがサスガでごあります。
ぐいぐい引き込まれてしもうて、お昼ご飯食べんのが遅うなってしまいかないしまへんがな。

それにワテ、ドラマで繰り広げれれる古風な大阪弁が、すっかりうつってしもて、どもならしまへんねえ。

最近は、伝統芸能系の役者ハンは別として、着物をリアルに着こなせる役者ハンが少けのうなったと、この随分昔のドラマを見るに付け、思いまんにゃわ。
それに大阪ことばも、豊かで深い、綺麗な言葉を使える人が本当に少なくなったなぁと感じるんだす。

かく言うワテも、長唄で、例えば「うぐいす」の『ぐ』が鼻から抜ける鼻濁音やないのを良く注意されます、まぁこれは大阪弁やのうて、日本語の根本の発声が出来てしまへんねやけど。

浜村淳ハンの喋り方が、きっと大阪訛りの発音としては正しいねやろけど、接客やら打ち合わせの時、あんな気合い入った口調やったら、みんな引かはりまっしゃろ、それでも自然な雰囲気で、あぁいう言葉使いが出来たならば、ワテはビジネスマンやのうて、呉服屋なんだっさかい、美しいなぁ、と思うのでおます。


  


ごめんなさい
2004/12/10

  結城紬って云う、紬の王様、生地の親方みたいなのがあります。
孫の代まで持つと云われるくらいの生地の堅牢さと、長く来ていると生地が元の真綿のようにふわふわしてくる肌さわりの優しさと、軽くて暖かなのが、本当にイイもので、世界を見渡してもこれほどの素材はないやろってくらいレベルの高いものです。

でもやっぱり製作には膨大な手間がかかります、だから作れる量が少なく、それに伴って価格がとても高いんですよね。
それでも欲しい人はいっぱいおってくれはります、産地は人気におもねる事なく、質を守る為にしっかりと管理をし、それが信用と安心感につながって、日本の仕事の素晴らしさを伝える一つになっているんですが・・・・・。

ついに「中国製」のその織方を踏襲した「中国結城」に(中国の方は手先が器用やし、中国製が悪いというわけではありません)日本の「本結城」である事を証明するラベルが貼られる事件が起こり、一時品物の流通がストップする事態になってしましました。

中国の人が一生懸命作ってくれた作品に「メイドインジャパン」のラベルを貼る事も失礼極まりないし、お客さまに正確な情報を伝えない事も失礼きわまりない。

例えば、べらぼうな掛け率の着物を強引に買わせる、「強盗商法」と揶揄されるような手法を続けている、大手呉服チェーンがあるんやけど、その店自体はグングン売上を伸ばし続けられても、結局は業界全体のイメージダウンに繋がり、業界の総売上を下げる原因の一つになってしまいました。

天に唾すれば、必ず自分の所に戻って来ます。

青息吐息の呉服世界で、また一つ信用を損ねる事態が起きてしまいました。
目先の利益に目がくらみ、呉服の世界全体の事を考えないから、今のこの現実になったのはみんな痛い程わかってるのに、まだ、食い荒らす人が跡を絶たない。
これからの呉服業界を支えて行くのは、きっと『良心』、絶対『ココロ』なんです。

神様のバチが当らない前に、お客さんごめんなさい、堪忍しとおくれやす。

  


行儀作法
2004/12/8

 がどれだけ身に付いてるか試しましょう!って番組やってて、ジムでバイク漕ぎながら口開けて見てた。

石田純一とかいうオッチャンと、デビなんちゃらいうオバチャンが出てて、仏料理屋での葡萄酒のテイスチングの儀式をチャンと出来るか試されてた。
審査するのは、良くテレビで見る、行儀作法を教えるオバチャン・・・・・。

二人がコルクの匂いしたり、コップ振って味と匂い確認したりして。それはイケマセン、まぁ素晴らしい、慣れてらっしゃるとかコメントしながら、うなずいてる。

娯楽番組に目くじら立てたってしょうがない、ヘェーって思ってアハハって笑って楽しければイイんやろうけど、作法と云うなら何で美しく茶のお手前とかさせないんだろう、佛国の料理の作法に叶わなくても、別に格好悪くない、フランス人じゃないんやからと、この手の番組を見るにつけいつも思う。

  


ポペティ
2004/12/06

 って人形劇ってのか、西洋版ミニチュア人形浄瑠璃ってのかが、NHKの教育テレビで、夕方4:50分から5分間やってる。

すごいのこれ、おもしろい。

文楽の人形は三人使い、これは二人使い。
二つに共通してるのが、動かしてる手や人間が見える事。
初心者向けの文楽鑑賞教室を見に行くと「舞台を見て行く内に、人形遣いが見えなくなります」て説明がタマにあるんやけど、少なくとも僕には見えなくなった経験はない。

逆に人形遣いが背景で操ってるのが見える事で、人間結局見えない何かに動かされてるんやわみたいな、妙な感覚が人形と人形遣いさんから伝わってきて、グッとくるんですよ、舞台役者には出せない神々しさってのか。
そういう所が文楽の大好きな一つで。

このポペティ、オランダ出来の子供向け番組ながら、そういう文楽に通じる、深さってのか可能性が見えて、これを考えた人は素晴らしいと、感心しきり。
世界には色んな人がおますなぁ


  


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