2005/05/18 こんな雑記を書きました。
2004/05/18
ウチの向かいが一日貸店舗で色んなのが来るんです(安い靴、下着、靴下、安い服、バッタモンに贋カバン、時計等) 今おるバッタ屋さんからこんなん出ました(写真)。 『ワンタッチユカタ ¥18,000-を¥1,800-』 何と去年マスコミに鳴り物入りで紹介された「カネボウのワンタッチ浴衣」 元は化粧品屋さんだけの限定販売やったけど、売れないからウチの取り引き先の問屋にも流れてきた、 でも¥18,000-だと、専門店なら国産の本染めのイイのあるし、どう見ても生地も染めも安直やからカネボウブランドとウリの「ワンタッチ」だけの価値でその値段は割高感アリで。 (ウチで一番安いのが¥3,000-(3,150-)の中国製のプリント柄やけど、変わらないでしょ(写真)。) 結果売れず倉庫に在庫の山、バッタ屋さんの元締が倉庫買いして、今ウチの前に残骸として売られています。それも¥1,800-の捨値で。 つらい現実やなぁ・・・・・。 しかしこのおっさん、ガンガン道に商品出しよるんで「出過ぎて人が通れないよ」と注意をしたら、これをコレ見よがしに出して来よった。 営業妨害のつもりなら、アホかと、バカかと、チ○カスかと。 そりゃあこの安さは、これを欲しかった人とか好きな人には超買いなんですけどね、ウチは売ってないし興味もない。 ナウなヤングはストレッチGパンをはかないでしょ、 セレブはフェイクのブランドバック持たないでしょ、ウチは三千円のユカタも高い高いユカタも柄、縫製、柄行き、寸法、徹底的にこだわるし、ココロヤが売るってプライドもある、ココロヤだから買ってくれはるって責任感もある。 倉庫の中にタマタマあった商品と一緒にしないで頂戴!(オスギ風に)
・・・・・
奇しくも一年後の今日、同じバッタ屋はんが、前の日貸し店舗にやってきました。 そして、全く去年と同じ柄のそのユカタが店頭に吊り下げられています。
天下の老舗企業カネボウも今や上場廃止、盛者必衰とはいうものの、こんなけ値下げしても売れんようなもん作る会社、そないなるわ。 ヨレヨレになったこのユカタを見ていると、着物の世界もバカにされたもんやと腹立たしい。 こんなもん一年後にお目にかかるなんて夢にも思わんかった・・・・・。
四月から始まった、ユカタ商戦。 難波の高島屋ではすでに500枚超売ったそうで、今年も浴衣はブームにのり堅調らしいけど、本当やろか? なら何故これが売れん、一緒やん見た目も生地も、何より、めっちゃ安いのに。
どうも呉服の世界の大きな歪みを感じます。 食い荒らされてる、ひっかきまわされてる、踊らされてる。 近い将来、業界が大変な事になります。
|